資料館

城崎麦わら細工伝承館

城崎文芸館から薬師公園に向かって西に歩くと、城崎の伝統工芸品である城崎麦わら細工の古い作品を収集展示し、技術の伝承発展の拠点となっている城崎麦わら細工伝承館がある。 城崎麦わら細工伝承館 ここでは、麦わら細工の制作体験をすることが出来る。 麦…

城崎文芸館

城崎温泉の中心近くにあるのが城崎文芸館である。 城崎文芸館 城崎文芸館には、城崎を舞台とした小説「城の崎にて」を書いた志賀直哉と白樺派に関する資料や、城崎温泉に関する資料などが展示してある。 文芸館の前には足湯がある。温泉街ならではの設備であ…

赤和瀬

日本原子力研究開発機構の敷地の東側の谷間に、赤和瀬(あかわせ)と呼ばれる集落がある。 赤和瀬川沿いに田畑が広がる典型的な日本の農村の風景である。 赤和瀬の風景 本当に美しい風景だ。ここは、かつて木地師と呼ばれた職人集団が住み着いた集落である。…

上齋原スペースガードセンター

人形峠アトムサイエンス館に隣接しているのが、JAXA(宇宙航空開発研究機構)が運営する上齋原スペースガードセンターの展示室である。 上齋原スペースガードセンター展示室の入口 人形峠アトムサイエンス館と上齋原スペースガードセンター展示室の裏手は、…

人形峠アトムサイエンス館

上齋原から国道179号線を北上すると、鳥取県境に差し掛かる。 国道179号線をそのまま進むと、県境にある人形峠の下を潜る人形トンネルに入る。 トンネル手前の道を左に入りしばらく進むと、人形峠に到達する。 人形峠(岡山県側) 人形峠(鳥取県側) 人形峠…

妖精の森ガラス美術館

人形仙三十七人墓から南下し、岡山県苫田郡鏡野町上齋原(かみさいばら)の町にやってきた。 ここは、伯耆往来の美作側の最北の宿場町である。元禄時代には、既に宿場町が形成されていたという。ここを過ぎて人形峠を越えれば、伯耆に至る。 上齋原は温泉地…

福知山城 後編

光秀の福知山城築城後、城代になったのは、光秀の娘を娶り、明智姓を名乗ることを許された光秀の家臣三宅弥平次こと明智左馬之助秀満である。 天正十年(1582年)六月一日、信長から、備中高松城を攻囲する秀吉の応援のための出陣を命じられていた光秀は、1…

福知山城 中編

本丸跡の西側には、銅門(あかがねもん)番所がある。 銅門は、本丸の西側にあった二の丸の登城門で、明治31年に寺町の正眼寺に移築された。 銅門番所は、銅門を警備した武士が駐留した建物だろう。 銅門番所 銅門番所は、門の移築後もそのまま残されたが、…

福知山市丹波生活衣館 福知山市佐藤太清記念美術館

明覚寺から南に車を走らせると、城下通りという2車線の南北道の突き当りに福知山城が見えてくる。 小高い丘の上に築かれた城だ。 福知山城 その福知山城の北側の福知山市内記にあるのが、福知山市丹波生活衣館である。 福知山市丹波生活衣館 丹波生活衣館は…

福知山市治水記念館

常照寺から南に行った福知山市下柳町に、度重なる水害に苦しんできた福知山の治水事業の内容や、洪水被害について展示している福知山市治水記念館がある。 福知山市治水記念館 福知山市治水記念館は、明治時代初期に建てられた元呉服屋の町屋を改築したもの…

淡路人形浄瑠璃資料館 後編 三條八幡神社

最盛期の江戸時代中期には40座以上を数えた淡路人形座だったが、江戸時代後期には21座、明治40年には10座、戦後の昭和24年には5座まで減少した。 座の数は減ったが、淡路人形浄瑠璃は、戦後になっても、淡路の娯楽の一つとして人々に楽しみを与えた。 庶民…

淡路人形浄瑠璃資料館 前編

事代主神社から南に歩き、南あわじ市市三條にある南あわじ市淡路人形浄瑠璃資料館を訪れた。 淡路人形浄瑠璃資料館 資料館のある建物は、南あわじ市の中央公民館で、1階には図書館が入っている。2階に資料館がある。 淡路人形浄瑠璃資料館の入口 淡路人形…

沢の鶴資料館 後編

冷やされた蒸米は、麹菌の発育に適当な30~40°の室温を保った麹室(こうじむろ)にて種麹を振られ、麹蓋に盛られる。麹蓋には保温用の掛布をかけて、棚に置き、約40時間置いておく。こうして蒸米の中で麹菌が繁殖し、麹が出来る。 麹室 麹蓋 麹室は、室内の…

沢の鶴資料館 前編

兵庫県立美術館のあるHAT神戸から東進して、神戸市灘区大石南町1丁目にある沢の鶴資料館を訪れた。 沢の鶴資料館 沢の鶴資料館は、享保二年(1717年)に創業した酒造業者沢の鶴の、酒造に関する資料を展示する資料館である。 1950年代の沢の鶴の空撮写真 沢…

兵庫県立美術館

人と防災未来センターに隣接して兵庫県立美術館が建っている。 兵庫県立美術館 今の兵庫県立美術館の建物は、建築家安藤忠雄氏の設計で、平成13年に竣工し、平成14年に開館した。 安藤忠雄氏の建築らしい、コンクリート打ちっぱなしとガラス張りを多様した建…

人と防災未来センター

西求女塚古墳から西に戻り、神戸市中央区脇浜海岸通1丁目にある阪神・淡路大震災記念・人と防災未来センターを訪れた。 人と防災未来センター 人と防災未来センターは、平成7年1月17日午前5時46分に発生した阪神淡路大震災の経験と教訓を継承し、防災・…

富地域の史跡

岡山県苫田郡鏡野町の北西部に位置する富地域は、1000メートル級の山々に囲まれた自然豊かな地域である。 前回紹介した布施神社は、この地域の精神的な拠り所となる大切なお社である。 富地域の中心は、富西谷の富振興センターの辺りになるが、富振興センタ…

苫田ダム

弘秀寺から東に行くと、奥津湖が見えてくる。奥津湖は、苫田ダムが吉井川を堰き止めたことにより出来たダム湖である。 奥津湖 この奥津湖の下には、旧苫田郡奥津町の中心だった下原地区が沈んでいる。旧奥津町の人口の約4割が住んでいた地区である。 奥津町…

隆泉寺 玉青館 六面石幢

叶堂城跡から兵庫県道25号線を西に走る。 南あわじ市津井にある、法華宗の寺院、隆泉寺に赴いた。 隆泉寺 本堂 日蓮上人の銅像 この寺院には、洲本市中川原二ツ石から出土した、弥生時代前期~中期の制作にかかる黄帯文銅鐸が保管されている。 銅鐸は、国指…

夜久野高原

昨年の大晦日に丹波の史跡巡りを行った。 今回大晦日に外出してみて分かったが、店や施設は閉まっていても、人や車が少なく、結構快適に史跡巡りを行うことが出来る。こういう大晦日もいいものだ。 さて私がまず赴いたのは、但馬と丹波の国境、今でいう兵庫…

港町下津井 後編

むかし下津井回船問屋の2階には、下津井の信仰や漁に関する資料が展示してある。 むかし下津井回船問屋2階への階段 江戸時代中期には、お伊勢参りと同様に、讃岐の金毘羅さんも一生に一度は参詣したい場所とされ、全国から参詣者を集めた。 金毘羅さんとは…

港町下津井 前編

下津井は漁港であり、タコ漁で有名である。 下津井漁港 下津井には、タコ料理で有名な保乃家(やすのや)がある。私がまだ24歳のころ、保乃家でタコのフルコース料理を食べて、あまりの美味しさに感激した記憶がある。 今は漁港の下津井だが、江戸時代から明…

玄武洞ミュージアム その4

古生代最後のペルム紀と中生代最初の三畳紀の間に、地球の酸素濃度が低下し、生物の大量絶滅が起こったが、この原因は現在でもまだ特定されていない。 酸素濃度が下がったため、肺の前後に気嚢を持ち、呼吸後の空気を肺に溜めず、効率的に酸素を取り入れるこ…

玄武洞ミュージアム その3

玄武洞ミュージアムの2階には、生命が誕生してから人類誕生に至るまでの生命の歴史に関する資料が豊富に展示してある。 本物の化石もあれば、レプリカもあるが、とにかく見ごたえのある展示であった。 我々の住むこの惑星、地球が誕生したのは、約46億年前…

玄武洞ミュージアム その2

玄武洞ミュージアム1階には、豊岡杞柳(きりゅう)細工の歴史資料を展示し、製造体験が出来るコーナーがある。 豊岡杞柳細工は、平成4年に経済産業省から伝統的工芸品に指定された。 豊岡杞柳細工 杞柳は、古くから豊岡平野の湿地に自生するコリヤナギのこ…

玄武洞ミュージアム その1

玄武洞公園の前にある玄武洞ミュージアムは、地質や岩石に関する資料、豊岡杞柳細工に関する資料、恐竜をはじめとする古生代、中生代、新生代の生物の化石などを展示する資料館である。 玄武洞ミュージアム 平成30年にオープンしたようだが、ここが意外と見…

兵庫県立コウノトリの郷公園

文常寺から東に走り、豊岡市祥雲寺にある兵庫県立コウノトリの郷公園を訪れた。 兵庫県立コウノトリの郷公園 コウノトリは、現在国の特別天然記念物に指定されている。 コウノトリは、かつては日本各地に広範囲に生息していたが、明治時代になって乱獲され、…

中嶋神社 医王山東楽寺

森尾古墳跡から次なる目的地の中嶋神社に赴いた。中嶋神社は、兵庫県豊岡市三宅に鎮座する。 中嶋神社鳥居 駐車場に車をとめ、巨大な赤鳥居を潜って参道を歩き、境内に入った。 二の鳥居 二の鳥居の手前には、何故かディズニーアニメに登場する七人のこびと…

いずし古代学習館

出石神社の参拝を終えて、出石神社の北側にある此隅山の山麓を巡り、山の北側にあるいずし古代学習館に赴いた。いずし古代学習館は、兵庫県豊岡市出石町袴狭(はかざ)にある出石川防災センターの建物内にある。 出石川防災センター この袴狭周辺には、弥生…

日本・モンゴル民族博物館 その5

日本・モンゴル民族博物館の「モンゴル草原のいのり」コーナーに入った。 ここは、モンゴルの仏教寺院を模した室内装飾をしている。 「モンゴル草原のいのり」コーナー 1240年にモンゴル帝国2代目ハーンのオゴタイの子コデンがチベットを征服した。 この時…