2024-06-01から1ヶ月間の記事一覧
鳥取市街の散策を続ける。これからは、若桜街道と呼ばれる国道53号線沿いの史跡を訪れる。 鳥取市片原1丁目に片原神社という小さな神社がある。 片原神社 拝殿 片原神社の創建については、よく分かっていない。 かつてこの辺りは、芝生が広がっていて、その…
高砂屋の東側を南北に通る筋は、江戸時代初期に付け替え工事が行われるまで袋川が流れていた跡である。 付け替え工事後も、旧袋川は、薬研堀というお堀として存在したが、昭和に入って完全に埋め立てられ、舗装路となった。 高砂屋(東側から写す) 高砂屋の…
鳥取市元大工町の角に、江戸時代から酒造業を営む高砂屋の建物がある。今は城下町とっとり交流館という名前で一般公開されている。 明治時代中期の建物で、国登録有形文化財である。 県道184号線沿いに主屋が建っている。主屋は、店舗棟の東棟と、住居棟の西…
覚応寺から北に歩くと、浄土宗の寺院、智光院慶安寺がある。 智光院慶安寺 この寺は、今に残る姫路城天守を築いた池田輝政の妻で、初代鳥取藩主池田光仲の祖母に当たる良正院の菩提寺である。 輝政の子の池田忠雄は、淡路洲本藩主になって、洲本専称寺を良正…
鳥取市寺町は、寺院が建ち並ぶエリアである。 昨日紹介した妙要寺の北隣には、浄土宗の寺院、撰択(せんちゃく)山本願寺がある。 本願寺 本願寺鐘楼門 本願寺の開基は天正九年(1581年)で、安土桃山時代の鳥取城主、宮部継潤が創建した。開山は幻身上人で…
前田神社から北に行き、鳥取市吉方温泉2丁目の袋川沿いにある曹洞宗の寺院、祥雲山梅翁院を訪れた。 梅翁院 梅翁院の創建は、宝暦五年(1755年)と比較的新しい。 享保五年(1720年)に鳥取城と鳥取城下の大半を焼き尽くした石黒火事からの復興に尽力し、通…
5月18日に因幡の史跡巡りを行った。昨年8月以来の鳥取市来訪である。 最初に訪れたのは、鳥取市吉方温泉3丁目にある吉方稲荷神社である。 吉方稲荷神社 吉方稲荷神社は、鳥取県東部地区運転免許センターの南側に建つ。この辺りは、鳥取藩主池田家の分家西…
浄仙寺の背後に聳える山の上に、河守城跡がある。 河守城跡 河守城は、室町時代初期に、新治内蔵之佐利照が築城したと伝えられる。 河守城跡縄張図 河守城跡には、浄仙寺の北西側から登ることが出来る。九十九折りの山道沿いに、西国三十三所の観音菩薩の石…
念称寺から東に歩くと、浄土宗の寺院、天輝山浄仙寺がある。 浄仙寺の背後には、中世山城である河守城跡があるが、浄仙寺は河守城主の屋敷跡に建った寺院と言われている。 浄仙寺 確かに傾斜の強い石垣の上に建つ浄仙寺は、かつて要害の地であったと言われて…
鬼ヶ城から下りて、国道175号線を北上し、福知山市大江町河守(こうもり)の町に入る。 河守は、宮津藩最南端の宿場町で、京と宮津を結ぶ京街道の中継地点であった。 河守の街道筋 河守は、鬼退治伝説で有名な大江山の麓にある町である。 河守の鉄道駅である…
室尾谷山観音寺の背後には、標高約544メートルの鬼ヶ城が聳えている。 丹後と丹波の国境にある山である。 鬼ヶ城(最奥の山) 鬼ヶ城は、その名の通り、大江山鬼退治伝説の一翼を担う山である。 大江山鬼退治伝説とは、平安時代後期に、大江山に住んでいた鬼…
坂を上がって、境内の最奥にある本堂に至る。 本堂 私が本堂前に架かる橋を渡ろうとすると、目の前をシマヘビが横切った。大きなシマヘビである。 シマヘビ 実を言うと、私が寺社を巡ると、蛇に遭遇することが多い。いつもこれを神仏の使いだと思って有難が…
4月20日に丹後の史跡巡りを行った。 丹後は、播磨、備前、美作、摂津、但馬、因幡、丹波、淡路、備中、讃岐に次いで、私が史跡巡りで訪れた11番目の国になる。 今回訪れたのは、京都府福知山市大江町の史跡である。 福知山市大江町は、平成18年1月1日に福…
田部義民の墓を詣でて、そこから南下する。 ひたすら南に走り、真庭市岩井谷にある真言宗の寺院、別当寺を訪れた。 別当寺本堂 別当寺は、集落の高台にある寺院である。本尊は地蔵菩薩である。 境内にある枝垂桜が満開であった。実に美しい。 枝垂桜 境内に…
徳右衛門御前から北上すると、禾津(いなつ)の集落がある。 集落の中心に、義民の丘と呼ばれる山中一揆で処刑された人々を追悼するための公園がある。 義民の丘 ここはかつて柿の木坂と呼ばれていた。一揆の大将である徳右衛門が津山藩に捕らえられた場所で…
岡山県津山市二宮の路傍に、首なし地蔵と呼ばれる、首のない地蔵が五体祀られている場所がある。 首なし地蔵 ちょっと不気味な気もするが、この五体の地蔵は、享保十一年(1726年)から翌年にかけて発生した山中(さんちゅう)一揆の首謀者で、津山藩により…
勝山の町から北上し、岡山県真庭市神庭(かんば)にある神庭の滝を訪れた。 神庭の滝は、落差約110メートル、幅約20メートルを誇る名瀑であり、国指定名勝、日本の滝100選に選ばれている。 神庭の滝見学路の入口 神庭の滝の水源は、標高約1030メートルの星山…
勝山の町の北側に聳える大総(おおつぶさ)山上に築かれた山城が、高田城である。 高田城跡 上の写真は、城跡を南西から撮ったものだが、手前に流れるのが旭川である。 旭川沿いに、勝山の町並み保存地区の蔵が見える。蔵の石垣に設置された階段を使って河川…