摂津

敏馬神社

8月15日に西宮に墓参りに行った。 その帰りに、神戸市灘区岩屋中町4丁目にある敏馬(みぬめ)神社を訪れた。 敏馬神社鳥居 敏馬神社は、神戸市の副都心と呼ばれるHAT神戸の北側にある。 敏馬神社の南側には、国道2号線が通っているが、昭和の初めまでこの…

神戸市北区山田町の農村舞台その2

無動寺、若王子神社の参拝を終え、次に向かったのは、神戸市北区山田町原野にある天津彦根(あまつひこね)神社である。 天津彦根神社 今日は、農村舞台を有する神社を三社紹介するが、天津彦根神社がその一つ目である。 祭神の天津彦根命は、記紀神話の系譜…

若王山無動寺 若王子神社 後編

無動寺本堂で五仏の参拝を終え、境内の西側にある鳥居を潜り、若王子神社に向かった。 若王子神社鳥居 若王子神社は、無動寺の鎮守社として建てられた神社である。昔は若王子権現を祀っていたが、明治の神仏分離により、無動寺から独立し、若王子神社という…

若王山無動寺 若王子神社 前編

六條八幡宮から細い道を東に走ると、道の分岐に石碑のようなものが見えてくる。地名で言えば神戸市北区山田町福地になる。 地元で新兵衛石と呼ばれている石である。 新兵衛石 徳川時代、第10代将軍家治の治世(1770年ころ)の時、京都所司代で当地の領主だっ…

六條八幡宮

帝釈山から下山して、神戸市北区山田町中にある六條八幡宮に向かった。 今六條八幡宮のある場所は、朝鮮征伐に際し、丹生山の丹土を求めるため、この地に行幸した神功皇后の行宮址とされている。 六條八幡宮鳥居 長徳元年(995年)、周防国の基灯法師が神功…

丹生神社 明要寺跡 後編

丹生神社の二の鳥居を過ぎて、境内に入っていく。 丹生神社二の鳥居 二の鳥居を過ぎると、石垣が見えてくる。 天正七年(1579年)、三木合戦の際、多くの僧兵を有した明要寺は、秀吉と対立する三木の別所氏側に付いた。 明要寺は秀吉軍の攻撃を受け、堂塔は…

丹生神社 明要寺跡 前編

箱木千年家から北東方面を見上げると、次なる目的地の丹生(たんじょう)神社が山頂にある丹生山が見える。 奥が丹生山 丹生山は、標高約515メートルの山で、帝釈山、稚児ケ墓山、花折山などと共に、丹生山系という山地を形成している。 丹生山史跡道しるべ…

神戸市北区山田町の農村舞台その1 箱木千年家

雪見御所旧跡の見学を終え、国道428号線、通称有馬街道を北上し、神戸市北区に入る。 神戸市北区には、あまり知られてはいないが、江戸時代から続く文化が息づいている。 それは、神社で演じられる農村歌舞伎等の演芸である。 丁度1年前に紹介した神戸市北…

雪見御所旧跡

祇園神社のすぐ西側には、神戸市兵庫区から北区に抜ける国道428号線が通っている。 この国道、通称有馬街道と呼ばれている。 有馬街道 特に平野交差点から祇園神社の間の坂を祇園坂と呼ぶらしい。祇園神社の参拝を終えて、祇園坂をぶらぶらと下り始めた。 祇…

神戸市兵庫区 祇園神社 

神戸市兵庫区の平野交差点から北に約250メートルほど歩くと、山の中腹にある祇園神社が見えてくる。 地名で言うと、神戸市兵庫区上祇園町にある。 祇園神社 鳥居を潜って急な石段を登った先に境内があるが、境内に並べられたのぼり旗を麓から眺めると、戦国…

荒田八幡神社 宝地院

今年の1月11日以来、約半年ぶりに摂津の史跡巡りを行った。 今回訪れたのは、神戸市兵庫区から神戸市北区山田町周辺の史跡である。 まず紹介するのは、神戸市兵庫区荒田町3丁目にある平家ゆかりの荒田八幡神社と宝地院である。 荒田八幡神社 荒田八幡神社…

湊川隧道

神戸市を代表する河川である現在の新湊川は、六甲山系の再度山麓から発した天王谷川と石井川が合流する菊水橋付近を始まりとし、そこから南西に流れ、会下山(えげやま)下の新湊川トンネルを通って神戸市長田区に至り、苅藻川に合流して大阪湾に流れている…

柳原蛭子神社 福海寺

能福寺から北西に向かって歩き、阪神高速道の高架を潜り、その先にある神戸市兵庫区西柳原町にある柳原蛭子神社を訪れた。 柳原蛭子神社 柳原蛭子神社は、地元では「柳原のえべっさん」と呼ばれている。えびす神は、七福神の一柱で、釣竿を持ち鯛を抱えた姿…

宝積山能福寺 後編

神戸の市街地にある寺院の伽藍で、戦前から残る木造建築は稀である。昭和20年の神戸大空襲により、木造の寺社建築はほとんど焼失してしまった。 私が今まで訪れた神戸市街地の寺院の伽藍は、戦後に鉄筋コンクリートで再建されたものばかりである。 これは神…

宝積山能福寺 前編

札場の辻跡から西に約150メートル歩いた先に、天台宗の寺院、宝積山能福寺がある。 地名で言うと、神戸市兵庫区北逆瀬川町となる。 能福寺 能福寺は、伝教大師最澄の開基とされている。延暦二十四年(805年)、最澄が唐からの帰路に大輪田泊に上陸した。住民…

来迎寺 札場の辻跡 岡方惣会所跡

大輪田泊の石椋のすぐ北東に、浄土宗の寺院、来迎寺(築島寺)がある。 地名で言うと、神戸市兵庫区島上町2丁目に建っている。島上町は、承安年間(1171~1175年)に、平清盛が造った人工島の経ヶ島の上に出来た町である。 来迎寺は、元々はここから北西の…

兵庫城跡 大輪田泊の岩椋

神戸市兵庫区の大輪田橋の西詰から北に向かって、新川運河のプロムナードが続いている。 新川運河は明治時代に掘削された運河である。 新川運河 かつて運河の東側の中之島には、中央市場があったが、今はイオンモール神戸南店が建っている。 プロムナードは…

西月山真光寺

薬仙寺から北に歩き、橋を渡るとすぐ西側に時宗の寺院、西月山真光寺がある。住所で言うと、神戸市兵庫区松原通1丁目である。 真光寺 真光寺は、神奈川県藤沢市にある時宗総本山清浄光寺の末寺に当るという。 ここは、遊行僧一遍上人の示寂の地と言われ、一…

医王山薬仙寺

清盛塚・琵琶塚から南に歩き、運河にかかる橋を渡るとすぐ左手に時宗の寺院、医王山薬仙寺がある。 薬仙寺は、天平十八年(746年)に行基菩薩が開いたと伝えられている。行基は、大輪田の湊を築いた人物である。交通の要衝大輪田の湊の傍にこの寺院を開いた…

和田岬砲台 大輪田橋 清盛塚・琵琶塚

今までの史跡巡りで、幕末に築かれた舞子砲台と松帆砲台を紹介したが、神戸市兵庫区和田崎町1丁目の三菱重工業神戸造船所の敷地内にも、幕末に築かれた砲台の一つである和田岬砲台がある。 和田岬砲台を管理する三菱重工業神戸造船所は、海上自衛隊が使用す…

長田神社

神戸市長田区長田町3丁目にある長田神社は、神戸市を代表する神社の一つである。 創建は古く、神功皇后摂政元年と言われている。神功皇后の率いる艦隊が、三韓征伐の帰路に長田沖を航行中、悪天候で進み難くなった。 その時、大国主神の子の事代主(ことし…

金剛山宝満寺 源平勇士の墓

神戸市長田区東尻池町2丁目にある金剛山宝満寺は、臨済宗の寺院である。 寺伝によれば、大同三年(808年)に当地を訪れた弘法大師空海が開山したという。 金剛山宝満寺 当初は、現在の神戸市兵庫区和田山通の辺りに寺があったとされるが、治承四年(1180年…

平忠度の腕塚・胴塚

私が「平家物語」を読んで、最も忘れがたい逸事だと思ったのは、平家の都落ちの時、平薩摩守忠度(ただのり)が、和歌の師・藤原俊成を訪れた場面である。 平忠度は、平清盛の弟で、文武両道を達成した武将である。武芸に秀でる一方で、風流を解し、当時朝廷…

北向八幡神社 那須与一墓所

妙法寺から南東に数百メートル車を走らせると、道を挟んで北向八幡神社と那須与一墓所が向い合せで建っている。 地名で言うと、ここもまだ神戸市須磨区妙法寺になる。 那須与一は、下野国出身の武者で、源平合戦の折に、源義経軍に従軍した弓の名手として知…

車大歳神社 妙法寺

私が住む兵庫県には、現在コロナ特措法に基づく緊急事態宣言が発令されている。 昨年もそうだったが、基本的に緊急事態宣言発令中は、不要不急の外出の際たるものである私の史跡巡りは自粛することにしている。 兵庫県に緊急事態宣言が発令される直前の今年…

勝福寺 板宿八幡神社

神戸市須磨区大手町9丁目の、高尾山の麓に建つのが真言宗の寺院、勝福寺である。 勝福寺への石段 山門 永延二年(988年)、太政大臣藤原伊尹(これただ)の三男英雄丸が、勅命により証楽上人と名を改め、高取山に庵を結び、鹿松峠に出没していた鬼を仏教の…

須磨離宮公園

神戸市須磨区東須磨1丁目にある須磨離宮公園は、かつて皇室の別荘の武庫離宮があった場所である。 この高台は、在原行平が月を愛でた月見山があった場所とされている。近代になって、そこに浄土真宗の法主にして探検家の大谷光瑞の別荘が建てられた。 大谷…

多井畑厄除八幡宮

神戸市須磨区多井畑宮ノ脇の多井畑(たいのはた)厄除八幡宮を参拝する。 多井畑厄除八幡宮 地元では「やくじんさん」と呼ばれており、厄除祭で著名な神社だ。祭神は第15代応神天皇である。 称徳天皇の神護景雲四年(770年)に、全国に大流行した悪疫を鎮め…

須磨寺 その5

八角堂から西に向かうと上り坂になる。 五智如来と呼ばれる、金剛界曼荼羅の中央に描かれる如来の石像がある。 五智如来の石像 写真の右から順に、阿閦(あしゅく)如来、不空成就(ふくうじょうじゅ)如来、大日如来、阿弥陀如来、宝生(ほうしょう)如来で…

須磨寺 その4

宝物館を出て石段を登ると、ようやく唐門に辿り着く。 唐門 須磨寺は、かつては7堂12坊を有する大寺であったが、戦乱の世を経て衰退し、幕末には、本堂、大師堂、仁王門しか残っていなかった。 明治中期以降境内が整備され、今の伽藍が整った。この唐門も、…