2024-01-01から1年間の記事一覧

南丹市 大山祇神社

3月17日に、丹波の史跡巡りを行った。訪れたのは、京都府南丹市園部町と京都府船井郡京丹波町の史跡である。 国道372号線を東に向かって走り、兵庫県から京都府に入った。 京都府に入ってすぐに、右折南下して瑠璃渓への道を行く。瑠璃渓の手前の南丹市園部…

長崎のしし垣

皇子神社の参拝を終えて、一山越えて三都半島の東岸に出た。 今までは三都半島の西岸を南下したが、今度は東岸を北上することになった。 次なる目的地は、小豆島町二面長崎にある「長崎のしし垣」である。長崎のしし垣は、江戸時代中期から後期にかけて、イ…

小豆島町 皇子神社

正法寺の参拝を終えて、レンタサイクルで更に南に走る。この日のサイクリングで、最も過酷な峠道を越えて、小豆島町神浦(こうのうら)にある皇子神社に向かった。 皇子神社は、半島状に海に突き出た標高約60メートルの円錐形の小山の中腹にある神社である。…

如意山正法寺

誓願寺の参拝を終えて、レンタサイクルで三都半島を南下する。 また一山越えて、小豆島町吉野にある真言宗の寺院、如意山正法寺に赴いた。 如意山正法寺 山門 この寺は、祐算上人により、萬治三年(1660年)に開山された。 現在の建物は、元禄年間(1688~17…

小豆島町 誓願寺 後編

誓願寺の境内には、そう古くはないが立派なシンパク(イブキ)がある。 香川県の保存木、誓願寺のイブキである。 シンパク なかなか樹勢のある良木である。 このシンパクの奥に、庭園があり、その上に阿弥陀堂が建つ。阿弥陀如来立像を祀っている。 庭園と阿…

小豆島町 誓願寺 前編

明王寺の参拝を終え、レンタサイクルで南に走る。 小豆島の南側にある三都半島をママチャリでほぼ一周するという過酷なポタリングが始まった。 山道を上っていくと、池田湾を眼下に見下ろす絶景ポイントがあった。 池田湾 まず一山越えて、小豆島町二面にあ…

小豆島町 明王寺

長勝寺の参拝を終え、同じく小豆島町池田にある真言宗の寺院、明王寺を訪れた。 明王寺 明王寺は、正安三年(1301年)に阿闍梨弘山上人が開創したと伝えられる。 本尊は、弘法大師作と伝えられる不動明王像である。 本堂 本堂内は拝観できなかった。本堂の脇…

金陵山長勝寺

亀山八幡宮と池田の桟敷の間に、真言宗の寺院、金陵山長勝寺がある。 金陵山長勝寺 長勝寺の境内は、石垣の上に建てられた土塀に囲まれている。土塀の漆喰が剥がれて、下の土がむき出しになっている。 これがむしろ古い味を出していていい。 石垣と土塀 石段…

小豆島町 亀山八幡宮 後編

亀山八幡宮の参道を海に向かって降りていくと、亀山八幡宮の御旅所でもあり、秋季大祭の舞台ともなる池田の桟敷がある。 秋季大祭を見物する客のために、石積の見学席を何段にも積み重ねた桟敷である。 池田の桟敷の鳥居 海に面して鳥居があり、鳥居の奥に石…

小豆島町 亀山八幡宮 前編

小豆島町池田の鎮守が、丘の上にある亀山八幡宮である。 亀山八幡宮鳥居 祭神は、品陀和気(ほんだわけ)命こと第15代応神天皇である。 この神社の由来はよく分からないが、応神天皇が小豆島に立ち寄ったという伝承に関連があることだろう。 鳥居を潜ってす…

恩澤の碑 平井兵左衛門氏政終焉の地

2月18日に小豆島の史跡巡りを行った。小豆島に上陸するのは、これで2度目である。 前回レンタサイクルで小豆島を巡って、かなり疲弊したので、今回は電動自転車を借りようと思ったが、あいにく電動自転車を貸し出す店が閉まっていた。 仕方なく、今回も通…

宝塚温泉 宝塚大劇場

宝塚と言えば宝塚歌劇が有名である。 だが宝塚が、温泉街であることを知る人は少ないのかも知れない。 S字を描く宝来橋の南詰にある宝塚市湯本町は、今でも温泉旅館が並んでいて、かつての温泉街の面影を残すエリアである。 宝来橋と湯本町の町並み 宝塚温泉…

手塚治虫記念館 後編

手塚治虫記念館は、地上2階、地下1階の三層建てであるが、階段の壁には日本の漫画の歴史を紹介するパネルが貼られている。 我が国の漫画の歴史の中で、漫画の始祖とされているのは、平安時代に鳥羽僧正が描いた「鳥獣人物戯画」である。 鳥獣人物戯画 日本…

手塚治虫記念館 中編

1960年代に入ると、高度経済成長の中で、漫画の世界では、妖怪などが出てくる暗い描写のものが流行り始める。 また、昭和41年には、「ウルトラマン」が放映され、怪獣や特撮ものがテレビを賑わし始めた。 そんな時代の昭和40年に、手塚は、「マグマ大使」の…

手塚治虫記念館 前編

巡礼街道の散策を一旦終えて、宝塚市武庫川町にある手塚治虫記念館を訪問した。 手塚治虫は、言わずと知れた昭和を代表する漫画家だが、その手塚の出身地である宝塚市に平成6年に建てられたのが、この記念館である。 手塚治虫記念館 記念館の前には、漫画「…

売布神社

清荒神清澄寺の参拝を終え、門前町の坂道を下っていくと、途中道が二股に分かれる場所がある。 ここを左に行くと、中山寺の巡礼街道を行くことになる。 巡礼街道への分かれ道 中山寺巡礼街道案内図 中山寺は、真言宗十八本山の一つだが、西国三十三所観音霊…

清荒神清澄寺 その4

龍王滝に向かう途中に、仏足石が祀られている。 仏足石 仏足石は、釈迦の足型を石面に刻んだものである。 初期仏教では、釈迦の像を作ることは恐れ多いこととされていた。仏教徒は、仏足石や菩提樹、仏塔、法輪などを拝んでいた。 この仏足石の中央にも、法…

清荒神清澄寺 その3

拝殿と護法堂の参拝を終えて、宝稲荷大明神への石段を上がって行く。 宝稲荷大明神への石段 ここを上がった先にある宝稲荷大明神の前にも、参拝客が列をなしている。 宝稲荷大明神 私もお稲荷さんに何事をか祈った。お稲荷さんのご利益は、確かにあると最近…

ZC33S スイフトスポーツ 五年経過

清荒神清澄寺の紹介記事の途中であるが、今回が3月最後の記事になりそうなので、定例の年1回の愛車ZC33Sスイフトスポーツに関する記事を書く。 私が平成31年3月にスイスポを買ってから、この3月で5年が経過した。 この1年間で変わったことと言えば、ス…

清荒神清澄寺 その2

清澄寺の鎮守である三宝荒神(清荒神王)を祀る拝殿(天堂)に向かう。 拝殿への参道 拝殿への参道の脇、上の写真では右側に、牛頭天王を祀る護牛神堂がある。 ここは参拝客が列をなしていて、後で参拝しようと思って通過したが、そのまま忘れて参拝せずにし…

清荒神清澄寺 その1

浄橋寺の参拝を終えて東に向かい、宝塚市に入る。 次に訪れたのは、宝塚市米谷にある真言宗の寺院、清荒神清澄(きよしこうじんせいちょう)寺である。 清荒神清澄寺は、真言宗十八本山の一つで、真言三宝宗という宗派の本山である。 須磨寺に次いで、私が2…

十方山浄橋寺 

名塩の見学を終えて、西宮市生瀬(なまぜ)町2丁目にある浄土宗の寺院、十方山浄橋寺を訪れた。 浄橋寺 この寺院は、浄土宗西山派の開祖証空上人が、仁治二年(1241年)に開いた寺である。 寺院の縁起によると、上人がこの地を訪れた際、この地を荒らす山賊…

名塩

有馬の史跡巡りを終え、山川出版社「兵庫県の歴史散歩」上巻に載っている神戸市内の史跡は全て巡り終わった。 これからは、阪神間の史跡を巡ることになる。以前芦屋市の史跡を巡ったが、今後の摂津の史跡巡りでは、芦屋市、西宮市、宝塚市の史跡を巡ることに…

瑞宝寺公園

有馬温泉街から東に行き、杖捨橋を越え、神戸市北区有馬町瑞宝寺山にある瑞宝寺公園を訪れた。 瑞宝寺公園 ここは、明治新政府の廃仏毀釈により、明治6年に廃寺になるまで、瑞宝寺という黄檗宗の寺院があった場所である。 慶長九年(1604年)に大黒屋宗雪が…

摂取山念仏寺

極楽寺の北隣には、浄土宗の寺院、摂取山念仏寺がある。 念仏寺 創建は、天文七年(1539年)である。 念仏寺は、元々は現在地とは違う場所に建っていた。慶長年間には、この場所に秀吉の正室の北政所の別邸があった。 観音像と太閤秀吉・北政所館跡の碑 徳川…

極楽寺 太閤の湯殿館

温泉寺の東隣に、浄土宗の寺院、極楽寺がある。 極楽寺 極楽寺の創建は古く、推古天皇二年(594年)に聖徳太子により建てられたと伝わっている。 それが本当なら、恐らく有馬で最古の寺院になると思われるが、これはあくまで伝説の領域の話だろう。 極楽寺は…

湯泉神社

伝説では、有馬温泉を発見したのは、国造りの神様の大貴己(おおなむち)命と少彦名(すくなひこな)命の二神とされている。 二神が薬草を探して全国を旅をしていると、有馬の地で三羽のカラスが、赤い湯に傷を浸して治療しているのを見た。 有馬の三羽烏 以…

有馬山温泉寺

善福寺の参拝を終え、神戸市北区有馬町の温泉街を散策する。 温泉街に入ると、平成13年にオープンした金の湯がある。外湯もある公衆浴場である。 金の湯 金の湯の入口の前には、日本第一神霊泉と刻まれた碑が建っている。 日本第一神霊泉の石碑 また、金の湯…

川向家住宅 善福寺

1月28日に摂津の史跡巡りを行った。先ずは、神戸市北区の有馬方面を訪れた。 神戸市北区有野町唐櫃(からと)にあるのが、18世紀後半に建てられた農家の川向(かわむかい)家住宅である。 川向家住宅 川向家住宅入口付近 隣には現代の民家が建っていて、こ…

千足装飾古墳

造山古墳の南西側には、第1古墳から第6古墳まで、全部で6つの陪塚がある。 陪塚は、主となる古墳の被葬者の家臣が葬られた古墳である。 造山古墳に葬られた被葬者の臣が、これらの陪塚に葬られたことだろう。 造山古墳と陪塚の模型 今日は6つの陪塚の中…