2022-11-01から1ヶ月間の記事一覧

いずし古代学習館

出石神社の参拝を終えて、出石神社の北側にある此隅山の山麓を巡り、山の北側にあるいずし古代学習館に赴いた。いずし古代学習館は、兵庫県豊岡市出石町袴狭(はかざ)にある出石川防災センターの建物内にある。 出石川防災センター この袴狭周辺には、弥生…

出石神社

日本・モンゴル民族博物館の見学を終えて、兵庫県豊岡市出石町宮内にある但馬国一宮出石神社に向かった。 出石神社 但馬には一宮が2つある。1つは以前紹介した朝来市山東町粟鹿にある粟鹿神社である。もう1つがこの出石神社である。 これで、播磨、美作、…

日本・モンゴル民族博物館 その5

日本・モンゴル民族博物館の「モンゴル草原のいのり」コーナーに入った。 ここは、モンゴルの仏教寺院を模した室内装飾をしている。 「モンゴル草原のいのり」コーナー 1240年にモンゴル帝国2代目ハーンのオゴタイの子コデンがチベットを征服した。 この時…

日本・モンゴル民族博物館 その4

日本・モンゴル民族博物館の奥の「モンゴル高原の暮らしと文化」コーナーに入る。 ここには、モンゴルの遊牧民の移動式住居ゲルが再現されている。 ゲル ゲルの内部 ゲルの屋根 ゲルは折りたたみ可能な木製の格子に羊毛で編んだフェルトを被せて作るテントの…

日本・モンゴル民族博物館 その3

長年に渡る戦闘の末に、1206年にモンゴル高原を統一し、全モンゴルの王となったチンギス・ハーンは、千人の兵士が所属する千人隊という騎馬軍団を編成し、その下に百人隊、その下に十人隊と、10進法に基づいて部隊を編成した。そして隊ごとに優秀な指揮官を…

日本・モンゴル民族博物館 その2

日本・モンゴル民族博物館の「アジアの歴史と風土」コーナーには、モンゴル国と中国の内モンゴル自治区から出土した考古資料、歴史資料が展示してある。 モンゴルは、1921年の中華民国からの独立後、長い間ソ連の影響下にあり、社会主義国家になっていたが、…

日本・モンゴル民族博物館 その1

日出神社の参拝を終え、豊岡市但東町中山にある日本・モンゴル民族博物館に赴いた。 日本・モンゴル民族博物館 ここは、モンゴルに関する考古資料や歴史資料、モンゴル民族の生活文化に関する資料、モンゴルの主要な宗教である密教の資料、その他但東町の民…

豊岡市 日出神社

亀ヶ城跡から下山し、車に乗って東に向かう。 兵庫県豊岡市但東町畑山にある日出神社を訪れた。 日出神社 日出神社の創建がいつなのかは分かっていない。祭神は、太古に新羅から但馬に渡来し、但馬の開発を行ったという天日槍(あめのひぼこ)の四世の孫、多…

豊岡市 亀ヶ城跡 後編

曲輪Ⅱの北西側にある小さな曲輪を西に進むと、大きな堀切がある。 堀切(曲輪Ⅱ側から曲輪Ⅰ側を見下ろす) 堀切の底 この堀切は、曲輪Ⅱと曲輪Ⅰの間を隔てている。城の東西の丁度中央に当たる。 写真ではこの堀切の大きさはなかなか伝わらないが、初めて見た時…

豊岡市 亀ヶ城跡 前編

10月23日に但馬の史跡巡りを行った。 最初に訪れたのは、兵庫県豊岡市但東町太田にある山城、亀ヶ城跡である。 亀ヶ城跡のある山と駐車場 豊岡市但東町から京都府京丹後市に抜ける国道482号線を東進し、太田集落に差し掛かると、左手に「但東町指定文化財史…

若桜往来、智頭往来沿いの史跡

倉田八幡宮の参拝を終えて北上し、鳥取市正蓮寺にある面影山という小山に向かう。 この山の西麓に建つ面影神社の鳥居の手前に、鳥取県指定保護文化財である木造毘沙門天立像、木造吉祥天立像を祀る毘沙門堂がある。 毘沙門堂 毘沙門堂は、新しい建物である。…

倉田八幡宮

橋本38号墳から北上し、鳥取市馬場に鎮座する倉田八幡宮に向かう。 社に近づくと、神社を包む鬱蒼とした社叢が目につく。 倉田八幡宮社叢は、約1ヘクタールの広さを擁する、常緑広葉樹と落葉広葉樹の大径木が混在する森林である。 鳥取平野の森林は、水田開…

鳥取市南部の古墳 後編 三徳山森福寺

六部山3号墳の北西には、同時代の前方後円墳である古郡家(ここおげ)1号墳がある。地名で言うと、鳥取市古郡家になる。 古郡家1号墳の後円部付近 古郡家1号墳は、全長約92.5メートルの因幡最大の前方後円墳である。 後円部に3基の埋葬施設があり、それ…

鳥取市南部の古墳 前編

意上奴神社の参拝を終えて、近くにあるという空山15、16号墳を見学しようと空山の遊歩道を歩いたが、古墳を見つけることが出来なかった。 空山の斜面は、梨の畑に覆われ、梨に近づく鳥獣を威嚇するための警報音があちこちで鳴り響いていた。そういえば、鳥取…

意上奴神社

福田家住宅の見学を終えて、若桜往来を南に行き、鳥取市香取にある意上奴(いがみぬ)神社に向かう。 途中、若桜往来沿いに意上奴神社の朱色の鳥居がある。 意上奴神社鳥居 鳥居の前には、いつの時代のものか分からぬが、石仏が祀られている。鳥居と石仏。神…

鳥取市 福田家住宅

若桜往来を歩いて紙子谷(かごだに)集落に入ると、田の稲刈りが行われていた。 秋は収穫の季節である。 集落の中に、茅葺屋根、入母屋造りの民家がある。江戸時代に地元の大庄屋を務めた福田家の屋敷である。 福田家住宅 福田家は、江戸時代以前は在地土豪…

門尾三本松峠

大樹寺から県道282号線を東に行くと、すぐにヤマメ養殖場の看板が見えてくる。 ここを左に曲がると、すぐ左手の山際に、因幡毛利氏最後の当主毛利豊元の墓とされる宝篋印塔がある。 毛利豊元の墓 因幡毛利氏は、毛利次郎貞元による反乱が鎮圧された後も生き…

普門山大樹寺

市場城跡から下りて、車に乗り込み東に走る。鳥取県八頭郡八頭町福地にある曹洞宗の寺院、普門山大樹寺に赴いた。 普門山大樹寺 大樹寺は、市場城を拠点にした毛利氏の家臣・安藤義光の菩提寺であるという。 大樹寺は、市場集落の山上にあったが、天正年間(…

私部市場城跡

10月1日に因幡の史跡巡りをした。 最初に訪れたのは、鳥取県八頭郡八頭町市場にある市場城跡である。 この辺りは、昔から私部(きさいち)と呼ばれている。奈良時代には既に私部郷という名称の村があったようだ。 城山 私部の中心に標高約276メートルの城山…

福知山市 梅田神社

大原神社の参拝を終え、一度国道9号線に戻り、更に府道709号線を南下する。 京都府福知山市三和町中出にある梅田神社を訪れた。 梅田神社の鎮座する丘 福知山市には、梅田神社が複数祀られている。細見郷の領主だった細見氏の祖先である紀忠通(きのただみ…