2021-06-01から1ヶ月間の記事一覧

竹田城跡 後編

二の丸から本丸に近づく。天守台の上が、この山で最も高い場所である。 本丸と天守台 本丸の西側から天守台に上がることが出来る。 天守台 天守台に登り四囲を見渡すと、まず目につくのは、南二の丸と南千畳の全景である。 南二の丸、南千畳の全景 このアン…

竹田城跡 中編

法樹寺の北側から竹田城跡への登山道が始まる。 赤松家の陣屋跡である法樹寺のすぐ側から始まるこの登山道は、赤松広秀も登った道だろう。 竹田城跡登山口 竹田城跡への登山ルートは、3通りある。駅裏登山路、表米神社登山路、山城の郷駐車場からの登山路で…

竹田城跡 前編

6月20日で、私の住む兵庫県に出ていた新型コロナウイルス感染拡大防止のための緊急事態宣言が終わった。 そのため、4月24日以来控えていた史跡巡りを再開した。 今日訪れたのは、久々に但馬である。スイフトスポーツで播但連絡道路を北上し、和田山ICで下…

「ボヘミアン・ラプソディ」

2018年に公開された映画「ボヘミアン・ラプソディ」は、英国のロックバンド、クイーンとそのボーカル、フレディ・マーキュリーを描いた映画である。 公開当時、この映画が評判になっているのは知っていたが、私はそれほどクイーンのファンというわけではなか…

宇谷山豊乗寺

上板井原集落から再び智頭宿に下りてきた。智頭宿から西にしばらく行った篭山の山麓にある真言宗の寺院、宇谷山豊乗寺(ぶじょうじ)を訪れた。 地名で言えば、鳥取県八頭郡智頭町新見にある。 豊乗寺 豊乗寺は、嘉祥年間(848~851年)に、弘法大師空海の実…

上板井原集落

石谷家住宅の見学を終え、智頭宿を散策した後、スイフトスポーツで鳥取県八頭郡智頭町市瀬板井原にある上板井原(かみいたいばら)集落を目指して走る。 上板井原集落は、牛臥山の北側の山腹にある集落である。標高約430メートル、智頭の町からでも約130メー…

石谷家住宅 その5

2階の廊下を洗面室と反対の方向に行くと、突き当りに表の間がある。 表の間に向かう 表の間 表の間の床柱と床脇 表の間は、山で樹を守る仕事をしていた山番たちの新年会に使われた部屋だという。 この表の間の欄間の彫刻が、山陰らしくて面白かった。 隠岐…

石谷家住宅 その4

石谷氏庭園をしばし眺めてから、石谷家住宅の2階へ上がる。 ある意味で、この建物の最大の特色は、2階へ上る階段にある。 洋風螺旋階段 石谷家住宅は、典型的な和風建築だが、階段は洋風の螺旋階段である。あくまでも洋風の木造階段で、和テイストを色濃く…

石谷家住宅 その3

和室応接の見学を終え、奥にある新建座敷への畳敷きの渡り廊下を行く。 畳敷きの渡り廊下 この渡り廊下の左手に、江戸時代の書家・市河米庵の書が書かれた屏風がある。 市河米庵の書 市河米庵は、安永8年(1779年)から安政五年(1858年)を生きた書家であ…

石谷家住宅 その2

主屋の土間から一段上がると囲炉裏の間がある。 囲炉裏の間 囲炉裏の間の大黒柱と鴨居の梁は、ケヤキ材である。 囲炉裏の間は、石谷家家族の内玄関でもあり、出入りの人達と家人との情報交換の場でもあった。 囲炉裏の間 見上げると、赤松の梁組があるが、こ…

石谷家住宅 その1

最近書店で、アレックス・カーという方が書いた、「ニッポン巡礼」(集英社新書ヴィジュアル版)という写真が豊富に載った本を手に取って読んでみた。その中で、鳥取県八頭郡智頭町智頭の石谷家住宅のことが紹介してあった。 石谷家住宅 アレックス・カー氏…

智頭宿 後編

智頭宿と言えば石谷家住宅だが、その近辺にも風情ある民家が立ち並んでいる。 智頭宿の民家 智頭宿の庄屋であった石谷家は、塩屋という屋号を持っていた。 塩屋本家の石谷伝三郎の次男吉兵衛が、天保年間(1831~1845年)に別家を立てて店を起こし、塩屋出店…

智頭宿 前編

智頭宿は、江戸時代に宿場町として栄えた町である。 鳥取藩池田家の参勤交代の行列が江戸に往来する際は、この町の本陣に杖を留めた。 智頭宿 鳥取城下から智頭宿に至れば、ここから道は二股に分かれる。現在の国道373号線を通って志戸坂峠を越えて播州姫路…