2025-01-01から1ヶ月間の記事一覧

鬼ノ城 その3

西門から反時計回りに鬼ノ城の遊歩道を一周することにした。 西門の南側には、復元された城壁が続いている。 西門南側の城壁 鬼ノ城は、山頂付近を鉢巻のように城壁で囲んでいるが、降雨により山頂部に溜まった水を排水する必要があった。 城内に溜池もあっ…

鬼ノ城 その2

展望デッキから歩いて復元された角楼(かくろう)と西門に近づく。 先ず見えてくるのは、角楼である。 鬼ノ城には、西側からが最も接近しやすい。そのため、西側に最大の門を備え、角楼を備えたのだろう。 角楼 角楼の下部には、立派な石垣が積まれ、その上…

鬼ノ城 その1

鬼の釜から北上するとすぐに鬼城山ビジターセンターがある。 鬼城山上には、古代山城である鬼ノ城(きのじょう)がある。 鬼ノ城は、私が史跡巡りで訪れた9番目の日本100名城である。続日本100名城を足した200名城としては、15番目に訪れた城である。日本20…

新山廃寺

12月21日に備中の史跡巡りを行った。 最初に訪れたのは、岡山県総社市黒尾にある、新山廃寺である。 総社市黒尾には、日本百名城の一つ、鬼ノ城(きのじょう)があるが、新山廃寺は、鬼ノ城の手前の新山にあった山岳寺院の跡である。 新山の麓には、総社市指…

宮津城跡

細川ガラシャ夫人像の視線の先、大手川ふれあい広場の東側には、大手川が流れている。 この大手川から東側は、天正八年(1580年)に細川藤孝、忠興父子が築城した宮津城があった場所である。 大手川右岸沿いには、当時の城を偲ぶよすがとするためか、城壁風…

カトリック宮津教会聖ヨハネ天主堂

和貴宮神社から東に歩き、同じ宮津市宮本にあるカトリック宮津教会に赴いた。 カトリック宮津教会 カトリック宮津教会天主堂は、丹後地方のカトリック教会の創立者であるフランス人宣教師ルイ=ルラーブ神父により、明治29年に建てられたものである。 カトリ…

和貴宮神社

大久保山城跡から下りて、宮津市宮本にある和貴宮(わきみや)神社を訪れた。 ここは宮津の町の東側の産土(うぶすな)神である。祭神は、丹後国一宮籠(この)神社と同じく、豊受毘売(とようけびめ)神である。 和貴宮神社 鳥居 この神社の創建の詳細は分…

大久保山城跡

桜山天満宮から智源寺の裏側にかけての丘陵は、桜の木が多いので桜山と呼ばれている。 安政三年(1856年)には、島崎の砲台築造のための土取場になった。 土が取られて平坦になった場所に、明治になって本荘神社が建てられた。 桜山と大久保山 上の地図の右…

桜山天満宮 本荘神社

智源寺の参拝を終えて、宮津市万町にある桜山天満宮を訪れた。 狭い一方通行の道に面した民家の間に鳥居があるので、車で前を通っても見落としそうである。 私も一度通過してしまい、二度目に境内に辿り着いた。 桜山天満宮 桜山天満宮がこの地に勧請された…

松渓山智源寺

八幡山城跡の見学を終えて北上し、宮津の市街地に入る。 宮津市京街道にある曹洞宗の寺院、松渓山智源寺を訪れた。 松渓山智源寺 この寺は、寛永二年(1625年)に、宮津藩主京極高広が、母の惣持院殿松渓智源禅尼の菩提を弔うために建てた寺である。山号と寺…

八幡山城跡 後編

曲輪の次には切岸があり、切岸の上に曲輪があるという光景が連続する。 曲輪と切岸 曲輪群を過ぎて進んでいくと、二ノ丸跡の切岸が見えてくる。 ここからが城の主郭である。 二ノ丸の切岸 二ノ丸跡からは、城の北西方向を眺めることが出来る、八幡山城跡第一…

八幡山城跡 前編

盛林寺の参拝を終えて北上し、宮津市宮村にある八幡山城跡を訪れた。 八幡山は、標高約165メートルの低山で、その中腹に猪岡八幡神社という神社がある。この神社の裏から城跡の遺構が始まっている。 猪岡八幡神社 猪岡八幡神社は、長和五年(1016年)に、丹…

大円山盛林寺 後編

盛林寺の境内に、三界唯一心塔婆という塔婆がある。 三界唯一心塔婆 この塔婆は、上部に蓮華座上の円相を刻み、下部中央に大きく三界唯一心と刻み、その左右に13名の僧衆の名を刻んでいる。 この僧衆は、開山趙室宗栢和尚の学徳を慕って盛林寺に参学した近隣…

大円山盛林寺 前編

鬼の岩屋の見学を終えて、府道9号線に戻って北上した。 私は当初、宮津市小田から府道16号線に入って峠を越え、先ほど山上から見下ろした加悦谷の史跡を訪れようと考えていた。 ところが府道16号線が工事中で、途中から通行止めになっていた。そこで予定を…

鬼の岩屋

千丈ヶ嶽から福知山市大江町仏性寺方面に下りて、府道9号線を北上する。 京都府宮津市に入りしばらく進むと、左に入る細い道がある。その道は、車1台がようやく通るかという狭い道である。 この道は、山上の大江山航空管制塔まで続いている。 航空管制塔 …

大江山

12月1日に丹後の史跡巡りをした。 前々回の史跡巡りも丹後だった。間を置かずに行ったのは、本格的な冬が来る前に大江山に登りたかったからである。 大江山と言うのは、大江山山系の総称で、大江山と言う名の単独の山があるわけではない。 一般的には、大江…