2023-04-01から1ヶ月間の記事一覧

淡路国分尼寺跡 和光山神本寺

兵庫県南あわじ市八木徳野にある笑原神社東宮から真っすぐ南に下ると、T字路に突き当たる。 このT字の先の畑に、かつて徳野塚村古墳があったと言われている。 徳野塚村古墳のあった辺り 昭和26年に農家が畑を開墾していると、須恵質の陶棺が見つかった。長さ…

淡路国分寺

覚住寺から南西に行くと、浦壁大池という溜池がある。その周辺は、ナイフ型石器が発見された旧石器時代の遺跡の浦壁遺跡が発掘された場所である。 浦壁遺跡のあった辺り 三原平野には、古くから人が居住していたようだ。 ここから北上し、南あわじ市八木国分…

成相池堰堤 南隆山覚住寺

成相寺石盤のある場所から東を見ると、平成11年に完成した成相ダムが見える。 成相ダム 成相ダムは、成相川の上流に設置された、洪水を防ぎ、生活用水を溜めるためのダムである。 成相ダムに堰き止められた成相川の水は、ダムの背後に溜まり、成相池を形成し…

擁護山成相寺 後編

成相寺の本堂は、桁行三間、梁間三間の宝形造りである。本堂の隣には、本尊の薬師如来立像を安置する鉄筋コンクリート製のお堂がある。 本堂と鉄筋コンクリート製のお堂 本堂 鉄筋コンクリート製のお堂 鉄筋コンクリート製のお堂には、本尊である国指定重要…

擁護山成相寺 前編

金剛寺から南あわじ市八木馬回にある真言宗の寺院、擁護山成相寺(なりあいじ)に向かった。 成相寺に向かう途中、左手に門前池という池がある。この池の東側に、足利尊氏の命により淡路守護細川氏春が建立した安国寺という寺があったという。 門前池と安国…

乙倉山金剛寺

養宜館跡から南東に走り、兵庫県南あわじ市八木大久保にある真言宗の寺院、乙倉山金剛寺を訪れた。 乙倉山金剛寺 乙倉山金剛寺は、第79代六条天皇の御代である仁安二年(1167年)に、鳥羽天皇第五皇子で仁和寺総法務職に就いていた覚性法親王が、仏法興隆の…

養宜館跡

安楽寺の参拝を終え、北西に車を走らせる。 兵庫県南あわじ市八木養宜中にある養宜館(やぎやかた)跡を訪れた。 養宜館跡東側の土塁跡 養宜館跡は、暦応三年(1340年)から永正十六年(1519年)までの間、淡路守護として淡路を領有した細川氏七代の居館跡で…

神護山安楽寺 八幡神社

3月21日に淡路の史跡巡りを行った。 最初に訪れたのは、兵庫県南あわじ市八木養宜(やぎようぎ)にある八幡神社と、その隣にある真言宗の寺院、神護山安楽寺である。 八幡神社 八幡神社神門 八木養宜の八幡神社は、宮山という小高い丘の上に建っている。 淡…

天石門別保布羅神社

小森温泉から、岡山県倉敷市福田町広江にある天石門別保布羅(あまのいわとわけほふら)神社に向かった。 この神社は、小森温泉からかなり南にある。前回の鷲羽山を訪れた備前の旅で行きそびれた神社である。 先ずは同じく広江にある真言宗の寺院、持命院を…

小森温泉

円城寺から北上し、岡山県加賀郡吉備中央町小森にある小森温泉を訪れた。 小森温泉は、享保十七年(1732年)に、岡山藩主池田継政が、岡山藩領内唯一の湯治場として開発に着手した温泉である。 小森温泉の湯元入口 この工事は、岡山藩直営の大普請として、延…

本宮山円城寺 後編

提婆宮の西側には、円城寺住職の居宅である庫裏がある。 庫裏 庫裏の庭園には、宝篋印塔が建っている。この宝篋印塔、笠の隅飾りが立っているので、かなり古いものであると見受けられる。 庫裏の庭の宝篋印塔 様式的には南北朝期のものと思われるが、説明板…

本宮山円城寺 中編

円城寺は、実は呪詛の寺としても知られている。 境内の西側には、提婆天(だいばてん)という神様を祀る提婆宮という社がある。 この提婆天が、人の恨みを晴らす役割を担っている神様である。 提婆宮への参道 提婆宮の鳥居 提婆というと、釈迦の弟子で、釈迦…

本宮山円城寺 前編

加茂総社宮から北上し、岡山県加賀郡吉備中央町円城にある天台宗の寺院、本宮山円城寺を訪れた。 本宮山円城寺参道 山門 円城寺の開基は、奈良時代の行基菩薩によるものと伝わっている。 開創時は、本宮山の頂上に寺院があり、正法寺と呼ばれていた。その後…

加茂総社宮

宇甘渓から岡山県道31号線を走って西進し、岡山県加賀郡吉備中央町加茂市場にある加茂総社宮に参拝した。ここは、備前国の最西端と言っていい場所だ。 加茂総社宮 加茂総社宮の創建は、永正元年(1504年)のことである。 この地方の土豪で、後に虎倉城主とな…

虎倉城跡 宇甘渓

3月15日に備前の史跡巡りを行った。この旅は、私の最後の備前の史跡巡りになった。つまり、「岡山県の歴史散歩」に載る備前の全史跡を、この旅で踏破したのである。 最初に訪れたのは、岡山市北区御津町虎倉(こぐら)にある虎倉城跡である。 虎倉城跡のあ…

摩耶山天上寺 後編

現在の摩耶山天上寺から南側には、車で行くことは出来なくなっている。遊歩道を歩いて南下すると、摩耶ロープウェイの星の駅がある。 星の駅から西に歩くと、石畳の道になる。 摩耶山史跡公園への降り口がある石畳の道 この石畳の道の南側にある燈籠から、焼…

摩耶山天上寺 中編

摩耶夫人堂の東側に建つ金輪堂には、一字金輪仏頂尊を祀っている。 金輪堂 一字金輪仏頂尊とは、覚りを開いた如来が、深い瞑想の中から唱えた真言「ボロン」の一字を神格化したものである。 金輪堂には、自由に入って尊像をお参りすることが出来る。正面の一…

摩耶山天上寺 前編

宝乗山善光寺の参拝を終え、表六甲ドライブウェイをスイフトスポーツで駆け上がり、六甲山上を目指した。 スイスポのVDCをOFFにしてこのワインディングロードを走ると、この車の旋回性能の高さを味わうことが出来た。 そして、神戸市灘区摩耶山町にある真言…

六甲八幡神社 善光寺

JR六甲駅のすぐ南側に広がるのが、六甲八幡(やはた)神社の杜である。地名で言うと、神戸市灘区八幡3丁目にある。 六甲八幡神社の鳥居 参道 社伝によれば、万寿三年(1026年)に水原氏がこの地に八幡神を祀ったという。 治承四年(1180年)、平清盛が福原…