洋館

西川緑道公園 中編

蓮昌寺の参拝を終え、再び西川緑道公園に戻る。 緑道公園のすぐ東側に、白亜の岡山バプテスト教会が建っている。場所は岡山市北区田町1丁目になる。 岡山バプテスト教会 バプテスト教会は、キリスト教プロテスタントの一教派で、アメリカで広く普及している…

甘棠亭 青谿書院

名草神社の見学を終えて、妙見山から下山した。 進路を北に取り、円山川を越えて、兵庫県養父市八鹿町伊佐にある甘棠亭(かんとうてい)を訪れた。 甘棠亭は、延宝四年(1676年)に出石藩の6代目藩主小出英安(ふさやす)が、伊佐の新田を視察に来た時に、…

大正ロマン館 丹波篠山市立歴史美術館

青山歴史村から東に歩き、丹波篠山市北新町にある大正ロマン館に行った。 大正ロマン館 大正ロマン館は、大正12年(1923年)に篠山町役場として建てられ、平成4年まで現役の役場の建物として使用された。 翌平成5年には改装され、観光案内所、土産物売り場…

智頭宿 後編

智頭宿と言えば石谷家住宅だが、その近辺にも風情ある民家が立ち並んでいる。 智頭宿の民家 智頭宿の庄屋であった石谷家は、塩屋という屋号を持っていた。 塩屋本家の石谷伝三郎の次男吉兵衛が、天保年間(1831~1845年)に別家を立てて店を起こし、塩屋出店…

智頭宿 前編

智頭宿は、江戸時代に宿場町として栄えた町である。 鳥取藩池田家の参勤交代の行列が江戸に往来する際は、この町の本陣に杖を留めた。 智頭宿 鳥取城下から智頭宿に至れば、ここから道は二股に分かれる。現在の国道373号線を通って志戸坂峠を越えて播州姫路…

旧智頭町立山形小学校校舎 虫井神社

志戸坂峠から国道373号線を北上し、山形郵便局の手前を右折して、芦津渓谷方面に走る。 右折してしばらく行くと、右手に古い小学校の木造校舎が見えてくる。今は廃校となった、旧智頭町立山形小学校の校舎である。 地名で言うと、鳥取県八頭郡智頭町郷原にあ…

岡山県立津山高等学校本館 十六夜山古墳 鶴山八幡宮

衆楽園から西に走り、津山市椿高下にある岡山県立津山高等学校を訪れた。訪れた、と言っても校内に入ったわけではない。 津山高等学校の本館は、明治33年(1900年)に竣工した旧岡山県津山尋常中学校の本館である。 岡山県立津山高等学校本館 津山高等学校本…

林原美術館

岡山市を訪れて、その前を通るたびに気になっていた建物がある。岡山城西手櫓のすぐ脇にある、「禁酒会館」という名の古い建物がそれである。 地名で言うと、岡山市北区丸の内1丁目にある。 禁酒会館 一体この建物は何なのだと思っていたが、調べてみると、…

来迎寺 札場の辻跡 岡方惣会所跡

大輪田泊の石椋のすぐ北東に、浄土宗の寺院、来迎寺(築島寺)がある。 地名で言うと、神戸市兵庫区島上町2丁目に建っている。島上町は、承安年間(1171~1175年)に、平清盛が造った人工島の経ヶ島の上に出来た町である。 来迎寺は、元々はここから北西の…

旧陸軍第十七師団の遺構 後編

岡山大学から南に行った突き当りにある、岡山市北区いずみ町の県総合グラウンドは、明治40年の陸軍第十七師団創設から昭和20年の終戦まで、陸軍の練兵場として使用された場所である。 今はスポーツ施設や公園などがある、市民の憩いの場となっている。 岡山…

旧陸軍第十七師団の遺構 前編

日本は日露戦争に勝利してから、更に軍備を増強することになり、明治40年(1907年)に陸軍に二個師団が増設された。 その時に設立されたのが、岡山に司令部が置かれた陸軍第十七師団である。 現在の岡山大学津島キャンパスのある場所に司令部が置かれ、岡山…

神宮寺山古墳

法界院から南に行き、JR津山線を越えて、岡山市北区三野にある岡山市三野浄水場に行く。 ここには、三野浄水場の旧動力室、ポンプ室の建物だった、岡山市水道記念館がある。 岡山は、旭川下流の三角州地帯に出来た町で、住民は古くから河川や用水溝の水を…

神子畑選鉱場跡 後編

神子畑選鉱場跡の前の広場には、通称明延一円電車と呼ばれた電車が展示されている。 明延一円電車 一円電車の客車 養父郡の明延鉱山と神子畑選鉱場との間を、鉱石と乗客を運ぶために走った電車である。 遊園地の乗り物の電車と大差ないような小さな電車であ…

津山郷土博物館 前編

つやま自然のふしぎ館の東隣には、旧津山市庁舎を利用した津山郷土博物館が建っている。 津山郷土博物館 津山郷土博物館の建物は、昭和8年に津山市政施行を記念して建てられたもので、約50年間津山市庁舎として使用された。 津山市内の鉄筋コンクリート造り…

森本慶三記念館 後編

津山森本家が経営した錦屋は、明治に入ってからも呉服商を続けていたが、明治15年に時計の販売を始めた。 津山初の時計店森本時計店である。森本時計店が明治時代に扱っていた置時計が展示されていた。 森本時計店が扱った置時計 しかし明治時代には、時計は…

森本慶三記念館 前編

津山城跡の北側、三枚橋の西詰に、幕末の津山藩の洋学者・宇田川興斎の旧宅跡がある。今は三角形の雑草が生い茂る空き地に説明板が立つのみである。 宇田川興斎旧宅跡 説明板 今年7月30日の当ブログ記事「津山洋学」で紹介したように、津山藩は洋学が盛んな…

移情閣 後編

移情閣は、明石海峡大橋建設工事に伴い、平成6年に一度解体され、元々建っていた場所から南西約200メートルの現在地に移転復元された。移転工事が終了したのは平成12年4月のことである。 移情閣の名の由来は、八角三層の塔から展望する六甲山系、大阪湾、…

移情閣 前編

舞子公園の中に、国指定重要文化財となっている洋館・移情閣がある。 移情閣 移情閣は、中国浙江省出身で、神戸で活躍した中国人実業家呉錦堂(1855~1926年)が建てた別荘「松海別荘」が前身である。 明治18年に来日した呉錦堂は、行商をしながら蓄財し、関…

香雪美術館

弓弦羽神社の東隣にあるのが、香雪(こうせつ)美術館である。 明治12年に朝日新聞を創刊した村山龍平が大正時代までに収集した刀剣、仏画、墨蹟、茶道具などを収蔵している。 香雪美術館は、村山龍平のコレクションに、初代理事長村山長挙(ながたか)のコ…

旧梶村家住宅 後編

旧梶村家住宅の「座敷」と呼ばれる建物は、大正期に建てられた2階建ての建物である。1階、2階とも南側がガラス張りで、冬の日差しの暖かい日などは、この建物で過ごすと心地好いだろうと思われる。 「座敷」の全貌 主屋と座敷は、廊下でつながっている。座…

牛窓の洋風建築

牛窓の街路は狭い。車1台がようやく通れる道が続く。 牛窓町牛窓にある、旧中国銀行牛窓支店を訪れる。ここは現在、観光案内の拠点、街角ミュゼ牛窓文化館として開放されている。 旧中国銀行牛窓支店 この建物は、大正4年(1915年)の建築物である。元々は…

築山古墳 備前福岡

竹久夢二生家から北東に走る。 岡山県瀬戸内市長船町西須恵にある築山古墳を訪れる。 築山古墳 築山古墳は、全長約82メートルの前方後円墳である。5世紀後半から6世紀前半にかけての古墳とされている。写真右側が後円部となる。 明治40年(1907年)に後円…

横尾山静円寺 竹久夢二生家

寒風古窯跡群のある山上から下りて、瀬戸内市邑久町本庄にある横尾山静円寺(じょうえんじ)を訪れる。真言宗古義派の寺院である。 静円寺山門 この寺は、天平二年(730年)に行基菩薩が開基したと伝えられる。備前では、まず7世紀後半に官寺が出来て、奈良…

林野

長福寺を出て、国道374号を使って吉野川沿いを北上する。 しばらく車で走ると、美作市安蘇にある、安蘇宝篋印塔に至る。 安蘇宝篋印塔 安蘇宝篋印塔には、正中二年(1325年)性忍敬白という銘文がある。 鎌倉時代後期は、石造美術の最盛期である。この時代に…

天神山城跡 後編

天神山城南の段から太鼓丸方向に歩く。南の段のすぐ下に、「堀切り」と呼ばれる空堀の跡がある。山城には空堀を掘って防御設備とした。 堀切り 参考までに、前期天神山城である太鼓丸城の鳥瞰図を掲げる。 太鼓丸城鳥瞰図 堀切りを過ぎると、すぐに亀の甲と…

小原宿

伝宮本武蔵宅跡から北に行くと、左手に竹山が見えてくる。武蔵の父と伝えられる平田無二斎が仕えた新免氏の居城跡のある山である。 標高430メートルの竹山であるが、山頂まで舗装路が続いている。 竹山城登り口 ZC33Sで山頂まで走った。山頂には、車を置ける…

北曽根城跡 法泉寺

再び岡山県和気郡和気町を訪れた。 JR和気駅の北側にある富士見橋を渡ると、目の前に聳えるのが、和気富士と呼ばれる城山である。標高173メートル。そう高い山ではない。 城山 城山の山上には、かつて北曽根城という山城があった。別名黒山城という。 戦国期…

閑谷学校 中編

閑谷学校の西側には、かつて学房と呼ばれる生徒の寄宿舎や食堂などがあった。 茅葺の簡素な建物だったが、弘化四年(1847年)の火災により焼失した。 その後学房は再建されたが、明治38年(1905年)にこの地に建てられたのが、私立中学閑谷黌である。 私立中…

福崎 前編

兵庫県神崎郡福崎町の辻川地区には、今も古い町並みが残っている。 その中でも一際広壮な建物は、兵庫県指定文化財の三木家住宅である。 三木家住宅 三木家住宅土間口 玄関 三木家は、秀吉によって倒された英賀城主三木家の末裔とされている。 7月11日の姫…

三石

ついに当ブログも県境を越えて、岡山県に入ることとなった。 この勢いで、いずれ全国制覇を成し遂げたいが、距離が伸びればそれだけガソリン代や高速道路代や宿泊代がかかるので、自宅から離れれば離れるほど、史跡巡りの勢いは衰えてくる。全国制覇の前に私…