2024-09-01から1ヶ月間の記事一覧

何鹿神社 塩谷古墳群

新宮寺の参拝を終えて、南東に走り、京都府船井郡京丹波町塩谷にある何鹿(いつしか)神社に詣でた。 何鹿神社 この神社は、「延喜式」神名帳に記載された古社であるが、更に遡って天武天皇十二年(683年)には既に社があったという伝承もある。 江戸時代ま…

馬眼山新宮寺

九手神社から北東に行った京都府船井郡京丹波町豊田新宮谷に、曹洞宗の寺院、馬眼山新宮寺がある。 馬眼山新宮寺 寛治四年(1090年)に白河法皇が紀州熊野に参籠中、夢のお告げによってこの地に熊野十二所権現を祀ったのが、新宮寺の開基である。 伝教大師最…

九手神社

8月25日に丹波の史跡巡りを行った。京都府船井郡京丹波町の史跡を巡る旅であった。 最初に訪れたのは、京丹波町豊田九手(くて)にある九手神社である。 九手神社 九手神社の創建の詳細は分からない。最古の記録として、長元二年(1029年)九月二十一日に社…

真庭市 福田神社

蒜山原のほぼ中央の蒜山中福田に、かつて福田郷の大宮であった福田神社がある。 福田神社 福田神社の祭神は、大己貴命である。 この辺りは、中世には京都祇園社(現八坂神社)の社領であった。それなのに、福田神社の祭神は須佐之男命ではない。 この神社は…

四ツ塚古墳群

蒜山郷土博物館の裏庭には、茅葺の竪穴住居や、蒜山下長田字水別(みずわかれ)から移築された水別1号墳、2号墳がある。 竪穴住居 水別1号墳は、6世紀後半に築かれ、8世紀前半まで約150年間に渡って追葬が行われた古墳である。 水別1号墳 直径7メート…

蒜山の遺跡群 蒜山郷土博物館

鳥居ヶ乢から米子自動車道沿いの側道を西に行くと、真庭市蒜山西茅部にある田代遺跡が発掘された辺りに出る。 田代遺跡の発掘された辺り ここからは、旧石器時代から縄文時代早期にかけての狩猟用落し穴の跡など、当時の人々の生活の痕跡が発掘された。 約2…

建部神社 大山神門

御鴨神社の参拝を終え、岡山県真庭市藤森にある建部(たけべ)神社に参拝した。 建部神社 この辺りはかつて建部郷と呼ばれていた。建部は、古代大和王権の時代に軍役についていた部民(べみん)のことである。屯田兵のように各地に入植していた。 建部が奉斎…

後鳥羽上皇跡 御鴨神社

新庄宿から北西に約3キロメートル走ると、谷深い山中に入る。 山道を走っていると、「後鳥羽上皇跡」と書かれた説明板が見えてくる。 後鳥羽上皇跡 ここは、承久三年(1221年)に発生した承久の乱に敗れ、隠岐に配流となった後鳥羽上皇が通過して、都を懐か…

新庄宿

宇南寺から国道181号線を更に西進すると、岡山県真庭郡新庄村に入る。 この先の標高770メートルの四十曲峠を越えると、鳥取県日野郡日野町(伯耆国板井原宿)である。 江戸時代に、出雲国松江から播磨国姫路まで、出雲街道が整備された。伯耆と美作の境界に…

覚鑁山宇南寺

姫笹原遺跡から南下して国道181号線に戻り、約2キロ西進すると、新庄川の南にある小高い丘が見えてくる。 丘の上に真言宗の寺院、覚鑁(かくばん)山宇南寺がある。 宇南寺 現在の本堂 宇南寺は、真義真言宗を創設した興教大師覚鑁の孫弟子が、建久年間(11…

宝珠山竹元寺 姫笹原遺跡

大庭八社の参拝を終えて西進し、真庭市宇甘(うかい)にある真言宗の寺院、宝珠山竹元寺を訪れた。 竹元寺は、丘の上にある。山門まで白い石段が続いている。 宝珠山竹元寺 石段 この寺には、7世紀末から8世紀初めにかけて作られた白鳳時代の金銅仏がある…

大庭八社 後編

社川を上流に遡ると、大庭八社の中で、「大社」と呼ばれる、佐波良(さわら)神社、形部(かたべ)神社がある。 この2つの神社は、1つの社殿に合祀されている。 佐波良神社、形部神社 佐波良神社の祭神は、佐波良命である。この神様は、先日紹介した和気氏…

大庭八社 前編

岡山県真庭市社にある8つの式内社、大庭八社の内、「二宮」と呼ばれているのが、久刀(くと)神社、長田(ながた)神社、菟上(うのかみ)神社、壱粟(いちあわ)神社、大笹(おおささ)神社の5社である。 大庭八社の神紋 二宮 壱粟神社と大笹神社が一つの…

大御堂 神集場

8月3日に美作の史跡巡りを行った。暑い最中の旅である。 最初に訪れたのは、岡山県真庭市社にある大庭八社と言われる神社群である。 大庭八社は、この地域に鎮座する式内社8社のことである。 式内社とは、延長五年(927年)に完成した「延喜式」に記載さ…

オアシス

2024年8月28日、世界中のオアシスファンたちが待ち望んだニュースが世界を駆け巡った。 オアシス再結成。 ノエル・ギャラガーとリアム・ギャラガーというギャラガー兄弟を中心とした英国のロックバンド・オアシス。 ノエル(右)とリアム(左)(2024年) …

おのころ神社 上立神岩

「古事記」の国生みの条によると、伊邪那岐命と伊邪那美命が天の浮橋に立って、天の沼矛(ぬぼこ)を指し下ろして、海を「こをろこをろ」とかきまぜて、引き上げた時、矛の先から塩がしたたり落ち、積み重なって「おのころ島」になったという。 伊邪那岐命と…

沼島八幡神社

神宮寺の隣には、沼島の氏神である沼島八幡神社がある。 私は、山川出版社の「歴史散歩」シリーズを基にして史跡巡りをしている。「兵庫県の歴史散歩」上巻には、沼島八幡神社は出てこないが、沼島を代表する神社なので、番外編として紹介しておく。 沼島八…