神社

瓶浦神社 千鳥ヶ浜

大塚国際美術館の見学を終えて、鳴門市鳴門町土佐泊浦福池にある瓶浦神社を訪れた。 瓶浦神社 鳥居の扁額 瓶浦神社の祭神は、大海龍王神である。 奈良時代に、薩摩国から素焼きの大瓶を朝廷に献上するために航海していた船が、鳴門沖で沈没した。 霊亀年間(…

廣田神社 後編

兜麓底績碑の前から立ち去り、廣田神社境内に進んだ。 境内を歩く 廣田神社境内は、私の父が子供の頃遊んでいた場所だ。 廣田神社は、「延喜式」で定める二十二の名神大社の内の一社である。平安時代初期には、全国有数の神社となっていた。 明治4年には、…

廣田神社 前編

1月19日に兵庫県西宮市の史跡巡りを行った。 最初に訪れたのは、西宮市大社町にある廣田神社である。 廣田神社 廣田神社の祭神は、天照坐皇大御神(あまてらしますすめのおおみかみ)の荒御魂(あらみたま)である。皇祖神天照大御神の荒ぶる御魂である。 …

幡日佐神社 宝樹山安楽寺

如城寺の参拝を終えて、次なる目的地、南丹市八木町氷所(ひどころ)中谷山にある幡日佐(はたひさ)神社に赴いた。 幡日佐神社 かつて、神社の裏山の峠を越えた神吉下村には、朝廷に献上する氷を貯蔵した氷室があったという。社伝によると、その地には氷室…

船井神社

西光寺の参拝を終えて北上し、南丹市八木町船枝才ノ上にある船井神社に赴いた。 船井神社 船井神社は、「延喜式」神名帳にも記載のある古社である。 祭神は、住吉神(底筒之男命、中筒之男命、上筒之男命)と春日神(武甕槌神、経津主神、天児屋根命、比売神…

荒井神社 飯盛山西光寺

徳雲寺の見学を終えて、京都府南丹市八木町美里中石谷にある荒井神社を訪れた。 荒井神社鳥居 扁額 荒井神社の創建は、はっきりしない。六国史の一つ、「日本三代実録」の元慶六年(882年)十月九日の条に、丹波国荒井神の記載があると言う。とすればこの神…

新山廃寺

12月21日に備中の史跡巡りを行った。 最初に訪れたのは、岡山県総社市黒尾にある、新山廃寺である。 総社市黒尾には、日本百名城の一つ、鬼ノ城(きのじょう)があるが、新山廃寺は、鬼ノ城の手前の新山にあった山岳寺院の跡である。 新山の麓には、総社市指…

和貴宮神社

大久保山城跡から下りて、宮津市宮本にある和貴宮(わきみや)神社を訪れた。 ここは宮津の町の東側の産土(うぶすな)神である。祭神は、丹後国一宮籠(この)神社と同じく、豊受毘売(とようけびめ)神である。 和貴宮神社 鳥居 この神社の創建の詳細は分…

桜山天満宮 本荘神社

智源寺の参拝を終えて、宮津市万町にある桜山天満宮を訪れた。 狭い一方通行の道に面した民家の間に鳥居があるので、車で前を通っても見落としそうである。 私も一度通過してしまい、二度目に境内に辿り着いた。 桜山天満宮 桜山天満宮がこの地に勧請された…

八幡山城跡 前編

盛林寺の参拝を終えて北上し、宮津市宮村にある八幡山城跡を訪れた。 八幡山は、標高約165メートルの低山で、その中腹に猪岡八幡神社という神社がある。この神社の裏から城跡の遺構が始まっている。 猪岡八幡神社 猪岡八幡神社は、長和五年(1016年)に、丹…

大江山

12月1日に丹後の史跡巡りをした。 前々回の史跡巡りも丹後だった。間を置かずに行ったのは、本格的な冬が来る前に大江山に登りたかったからである。 大江山と言うのは、大江山山系の総称で、大江山と言う名の単独の山があるわけではない。 一般的には、大江…

星が城跡 後編

西峰の城跡の遺構を見学した後、今度は東峰に向かった。 東峰は、西峰から約550メートル東方にある。標高816.6メートルの、小豆島最高所である。 東峰への道 途中左手に、城兵が飲み水を汲んだ井戸の跡があった。 井戸 更に進むと、今度は右手に舟形遺構とい…

星が城跡 前編

苗羽小学校旧田浦分校校舎の見学を終え、小豆島最高峰、星が城山の山頂にある星が城跡を目指した。 内海湾を隔てて星が城山を見ると、かなりの高峰である。 内海湾の向こうに聳える星が城山 果たしてレンタルバイクのホンダ・ディオ50ccで、あの山頂まで行け…

内海八幡神社

小豆島オリーブ公園の見学を終えて、国道436号線を東に行き、内海(うちのみ)の町中に入る。 小豆島町立星城小学校から東に行った草壁本町の町並みの中に、大庄屋菅家屋敷跡の石碑が建っている。 大庄屋菅家屋敷跡の石碑 江戸時代には、この周辺は草加部村…

中山の舞台

肥土山の舞台のある離宮八幡神社から北東に行った小豆郡小豆島町中山には、春日神社がある。 春日神社の境内に、農村歌舞伎舞台の中山の舞台がある。 小豆島内に残った農村歌舞伎舞台は、肥土山の舞台とこの中山の舞台の2つのみである。 中山の舞台の裏側 …

肥土山の舞台

10月14日に小豆島の史跡巡りを行った。 小豆島に渡るのは、これで3度目である。 今回の史跡巡りでは、初めて50ccのスクーターを借りた。土庄のレンタルバイク屋からスタートした。 小豆島の史跡巡りに使ったスクーター このスクーターで1日小豆島内を走り…

北原熊野神社 毛原の棚田

福知山市大江町から宮津市に抜ける峠道を宮津街道と言う。これから、宮津街道周辺の史跡を案内する。 宮津街道は、平安時代には任地の丹後国府に向かう藤原保昌と和泉式部が歩き、江戸時代には宮津藩の参勤交代の行列が通った歴史ある道である。 街道の西側…

福知山市 天岩戸神社

元伊勢内宮皇大神社の境内から、天岩戸神社への道を歩き始めた。 天岩戸神社への道 天岩戸とは、弟の素戔嗚尊が高天原で行った乱暴狼藉にショックを受けた天照大御神が、引き籠った岩窟を指している。 天照大御神は太陽神であることから、天岩戸神話は日食を…

元伊勢内宮皇大神社 後編

古式を残す黒木鳥居を潜ると、正面に皇大神社の社殿が、向かって右に天手力雄(あめのたぢからお)神社が、向かって左に栲機千千姫(たくはたちぢひめ)神社が鎮座している。 皇大神社と相殿 皇大神社には、祭神の天照皇大神が祀られている。 伊勢神宮内宮の…

元伊勢内宮皇大神社 前編

二俣港石から府道9号線を北上すると、福知山市大江町内宮にある元伊勢内宮皇大神社の参道入口に至る。 参道に入らずに、参道手前の交差点を右側の道に行くと、すぐ右手の田の向こう側に、船岡山の舟つなぎ石と伝承されている内宮港石がある。 内宮港石 昔は…

元伊勢外宮豊受大神社 後編

本殿の向かって右には土之宮、向かって左には多賀之宮が鎮座する。 土之宮 多賀之宮 伊勢神宮には正宮と別宮がある。 正宮には祭神を祀り、別宮には正宮に次ぐ神々を祀っている。 伊勢神宮外宮である豊受大神宮には、別宮として土宮、多賀宮、風宮がある。 …

元伊勢外宮豊受大神社 前編

福知山市大江町には、元伊勢三社と呼ばれる三つの神社が存在する。 即ち、元伊勢外宮豊受大神社、元伊勢内宮皇大神社、天岩戸神社の三社である。 元伊勢、というのは、伊勢神宮に鎮座する神々が元々鎮座していた場所という意味である。 豊受大神社が鎮座する…

才ノ神の藤

旧平野家住宅の見学を終えて由良川を越えて南下し、福知山市大江町南有路にある才ノ神の藤に赴いた。 才ノ神の藤は、樹齢2000年とも1200年とも言われる山藤のことで、京都府天然記念物に指定されている。 才ノ神の藤 才ノ神の藤には、藤棚の下と、藤の幹の根…

福知山市大江町河守 日吉神社

清薗寺の参拝を終え、清薗寺の北側にある日吉神社を訪れた。河守寺社巡りもこれで最後である。 日吉神社 日吉神社鳥居 日吉神社の祭神は、大山咋(おおやまくい)神である。比叡山の地主神とされ、比叡山の鎮守である日吉大社に祀られている。 全国にある日…

四宮神社 見河山妙雲寺

今年4月20日に訪れた京都府福知山市大江町河守を再度訪れた。 河守の町の西側の山沿いに、神社仏閣が並ぶように建っている。 今回は四宮神社を訪れた。 四宮神社の参道 四宮神社 私が訪れた10月5日は、秋季例祭の準備だろうか、地元の方たちが境内で作業を…

鳥取市 長田神社

興禅寺を参拝した後、鳥取市東町にある長田神社に赴いた。 長田神社鳥居 西に向いた長田神社の鳥居前から南に歩くと、左(東)に鳥取県知事公舎が、右(西)に鳥取県庁がある。 江戸時代には、池田家の分家である東館池田家の屋敷が今の知事公舎の敷地に、西…

栗渓神社 

太閤ヶ平から鳥取市栗谷町に下りる登山道を歩くと、谷間の集落即ち栗谷町に至る。 この栗谷町に鎮座するのが、栗渓(くりたに)神社である。 栗渓神社 一の鳥居 この神社の創建は、貞観年間(859~877年)とされている。 因幡国内に悪疫が流行した時に、鎮疫…

鳥取城跡 その6

天球丸跡の見学を終えて、久松山にある山上ノ丸に向かった。 山上ノ丸への道 久松山には、守護大名から戦国大名化した山名氏が、天文十四年(1545年)に城を築いたが、その後秀吉の手で陥落することになった。 今の山上ノ丸の石垣群は、秀吉による落城後に整…

鳥取城跡 その4

二ノ丸跡に、鳥取城のヌシと呼ばれた桂蔵坊という狐を祀った中坂稲荷の祠がある。 中坂稲荷 日本の城には、ヌシと呼ばれる神様や妖怪に関する逸話が残っていることが多い。 姫路城には長壁(おさかべ)姫、猪苗代城には亀姫、松山城には化け狸の隠神刑部(い…

南丹市美山町 大原神社 

明隆寺観音堂の参拝を終え、京都府南丹市美山町樫原大原谷にある大原神社を訪れた。 ここに向かう途中、雨が降って来た。雨は次第に強くなり、ついには大雨になった。 それにしても、京都府側の丹波には、大原神社が多くある。 大原神社 大原神社の祭神は、…