神社

南丹市 大山祇神社

3月17日に、丹波の史跡巡りを行った。訪れたのは、京都府南丹市園部町と京都府船井郡京丹波町の史跡である。 国道372号線を東に向かって走り、兵庫県から京都府に入った。 京都府に入ってすぐに、右折南下して瑠璃渓への道を行く。瑠璃渓の手前の南丹市園部…

小豆島町 皇子神社

正法寺の参拝を終えて、レンタサイクルで更に南に走る。この日のサイクリングで、最も過酷な峠道を越えて、小豆島町神浦(こうのうら)にある皇子神社に向かった。 皇子神社は、半島状に海に突き出た標高約60メートルの円錐形の小山の中腹にある神社である。…

小豆島町 亀山八幡宮 後編

亀山八幡宮の参道を海に向かって降りていくと、亀山八幡宮の御旅所でもあり、秋季大祭の舞台ともなる池田の桟敷がある。 秋季大祭を見物する客のために、石積の見学席を何段にも積み重ねた桟敷である。 池田の桟敷の鳥居 海に面して鳥居があり、鳥居の奥に石…

小豆島町 亀山八幡宮 前編

小豆島町池田の鎮守が、丘の上にある亀山八幡宮である。 亀山八幡宮鳥居 祭神は、品陀和気(ほんだわけ)命こと第15代応神天皇である。 この神社の由来はよく分からないが、応神天皇が小豆島に立ち寄ったという伝承に関連があることだろう。 鳥居を潜ってす…

売布神社

清荒神清澄寺の参拝を終え、門前町の坂道を下っていくと、途中道が二股に分かれる場所がある。 ここを左に行くと、中山寺の巡礼街道を行くことになる。 巡礼街道への分かれ道 中山寺巡礼街道案内図 中山寺は、真言宗十八本山の一つだが、西国三十三所観音霊…

湯泉神社

伝説では、有馬温泉を発見したのは、国造りの神様の大貴己(おおなむち)命と少彦名(すくなひこな)命の二神とされている。 二神が薬草を探して全国を旅をしていると、有馬の地で三羽のカラスが、赤い湯に傷を浸して治療しているのを見た。 有馬の三羽烏 以…

守福寺宝殿

葦守八幡宮から約500メートル東に行った岡山市北区下足守の山麓に、守福寺宝殿という国指定重要文化財となっている石造物がある。 守福寺の手前までは舗装路がある。舗装路がなくなる手前に車をとめて歩くと、崩れた築地塀が見えてくる。 守福寺の築地塀 守…

葦守八幡宮 

最上稲荷の参拝を終えて、次なる目的地である葦守八幡宮に詣でた。岡山市北区足守に鎮座する。 この神社の参道の始まりにある石造の両部鳥居は、在銘の鳥居としては、岡山県下最古である。 葦守八幡宮の石造鳥居 両部鳥居というのは、鳥居の両足に稚児柱が付…

諭鶴羽神社 後編

天の浮橋遥拝所の奥には、山ぼうしの広場という広場がある。そこに淡路出身の近衛師団兵卒OBたちが昭和60年に建立した、平和祈念塔がある。 平和祈念塔 近衛師団は、宮城(皇居)を防衛する師団で、陸軍の精鋭師団である。 淡路全島から近衛師団に配属された…

諭鶴羽神社 中編

本殿に向かって左奥には、末社の水(すい)神社がある。その左側に、建武元年(1334年)銘の五輪卒塔婆町石がある。 水神社 水神社の祭神は、水源の守護神である弥都波能売(みづはのめ)命である。 諭鶴羽山に降った雨は、麓の人々の生活のための水源になっ…

諭鶴羽神社 前編

亀岡八幡神社から南下すると、淡路南部を東西に横断する兵庫県道76号線通称南淡路水仙ラインに合流する。 県道76号線を東進し、阿万東町の玉葱畑の中を通ると、産直ねこの郷という玉葱の直売所がある。 その手前(西側)の交差点のあたりが、九蔵遺跡が発掘…

南あわじ市 亀岡八幡神社 後編

亀岡八幡神社の西側には、摂社松浦高良神社が祀られている。 松浦高良神社 この神社の祭神は、古くから海人族が氏神として祀ってきた住吉大神と、応神天皇の参謀であった武内宿禰こと高良大神である。 海人族は、太古に海を渡って何処からかこの地に渡ってき…

南あわじ市 亀岡八幡神社 前編

昨年12月30日に淡路の史跡巡りを行った。 最初に訪れたのは、兵庫県南あわじ市阿万上(あまかみ)町にある亀岡八幡神社である。 亀岡八幡神社 亀岡八幡神社鳥居 神功皇后は三韓征伐の帰途、重臣の武内宿禰にまだ幼い応神天皇を預け、瀬戸内海から鳴門海峡を…

伊喜末八幡神社 長浜貝塚

浄源坊の参拝を終えて、レンタサイクルで香川県道253号線を北上する。 香川県小豆郡土庄町伊喜末(いぎすえ)にある伊喜末八幡神社に参拝した。 伊喜末八幡神社広場南側鳥居 伊喜末八幡神社は、海抜約50メートルの丘の上に建つ。丘の南側には、祭りのときに…

富丘八幡神社 後編

富丘八幡神社の境内には、江戸時代後期の但馬出身の石工、丹波佐吉が作った神馬がある。 丹波佐吉作の神馬 丹波佐吉は、文化十三年(1816年)に但馬国竹田に生まれ、5歳の時、丹波の石工難波金兵衛伊助の養子になる。 22歳から渡りの石工となり、大和、伏見…

富丘八幡神社 中編

楼門を潜って境内に入ると、すぐ目の前に豪華な拝殿がある。 この拝殿の彫刻は、なかなか見応えがある。 拝殿 向拝の彫刻 拝殿には、前に長く伸びた唐破風の向拝が付いている。その蟇股の龍の彫刻などが見事である。 明治33年の扁額 拝殿に、皇紀2560年(西…

富丘八幡神社 前編

土庄町渕崎甲の街並みを東に行くと、国道436号線沿いに富丘八幡神社の鳥居がある。 富丘八幡神社の鳥居 富丘八幡神社は、小豆島に五つある五社八幡宮の一つで、鳥居の先にある八幡山という小さな丘の上に鎮座する。 一の鳥居を潜って参道を歩いていくと、小…

鹿島明神社

小瀬石鎚神社の参拝を終えて、不動山から下り、小豆島西端の県道をレンタサイクルで南に走る。 海の先には、屋島が手が届きそうなほど近くに見える。 海の先にある屋島 県道を南下すると、香川県小豆郡土庄町千軒の集落に入る。集落の東端の山裾に、大坂城石…

小瀬石鎚神社

大坂城石垣石切小瀬原丁場跡の見学を終え、山の頂の方を見ると、岩肌が露出しているのが見える。 不動山という岩山である 小瀬石鎚神社のある山 この不動山の頂には、小瀬石鎚神社が鎮座し、御神体の重岩があるという。 駐車場の奥から神社の参道が始まる。 …

三田市 住吉神社

酒垂神社の参拝を終え、三田市大川瀬の氏神である住吉神社に赴いた。 住吉神社 参道の石段 鮮やかな朱色の両部鳥居を潜り、石段を上がると、広々とした境内がある。 境内 住吉神社の祭神は、住吉三神の上筒之男命、中筒之男命、底筒之男命である。 航海の神…

酒垂神社

永澤寺の参拝を終え、次なる目的地である兵庫県三田市藍本にある酒垂(さかたれ)神社を訪れた。 酒垂神社鳥居 酒垂神社の境内から東に約300メートル行くと、田んぼの中に鳥居が建っている。 この鳥居は、応永二年(1395年)に建立された酒垂神社の一の鳥居…

三田市 高売布神社

蓮花寺から北上し、三田市酒井に鎮座する高売布(たかめふ)神社を訪れた。 高売布神社 この神社の創建は古く、7世紀初めの推古朝のころとされている。「延喜式」に記載のある式内社である。 祭神は、下照比売(したてるひめ)命、天稚比古(あめのわかひこ…

三田市 御霊神社

金心寺の参拝を終えてから北上し、三田市貴志にある御霊神社を訪れた。 御霊神社参道 御霊神社の創建については、詳細は分からない。 明治2年の神仏分離に際して、御霊神社を管理していた社坊金性院が廃寺となり、記録が散逸してしまったためである。 祭神…

豊歳神社 北野山多聞寺

11月26日に摂津の史跡巡りを行った。この日訪れたのは、神戸市北区と兵庫県三田市の史跡である。 まず最初に、神戸市北区大沢(おおぞう)町市原にある豊歳神社を訪れた。 豊歳神社 鳥居 豊歳神社は、農村の中にあるが、私が訪れた時は、地元の人たちが境内…

土師天満宮

福知山市土師(はぜ)町は、古代の丹波において、天皇に奉献する食器を作った贄土師部という部曲が置かれた場所とされている。 土師部は、土器や陶器を作った職業集団である。 日本のあちこちにある土師という地名は、概ね古代の土師部と関係がある。 この土…

阿毘地神社

観音寺から西に走り、福知山市興にある阿毘地(あびち)神社を訪れた。 阿毘地神社の社叢 田んぼの中に、鬱蒼とした林が見えてくる。この林が阿毘地神社の社叢である。 境内入口は東側にある。 阿毘地神社 阿毘地神社の創建は、宝亀年間(770~781年)である…

補陀落山観音寺 後編 

観音寺本堂の背後には、鎮守の熊野神社と聖徳太子を祀る太子堂がある。 熊野神社 熊野神社拝殿 熊野神社は、紀伊にある熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社のいわゆる熊野三山の神様である熊野権現を勧請したものである。 熊野信仰は、平安時代には仏…

奉安塚古墳群 浦嶋神社

稲粒神社の参拝を終えて府道74号線を東に走り、途中三叉路を北に上がって、福知山市報恩寺(ほおじ)の集落に入る。 報恩寺集落の中には、旧福知山市立佐賀小学校がある。校庭跡の北側の山麓に、奉安塚古墳群がある。 奉安塚古墳群のある山麓 奉安塚古墳群の…

稲粒神社 太光薬師堂

醍醐寺の参拝を終えて南下し、由良川手前を左折して、京都府道74号線を東進すると、右手の田の中に鬱蒼と茂る森が見えてくる。 稲粒神社の鎮守の森 京都府福知山市川北にある稲粒神社の鎮守の森である。稲粒神社の鎮守の森と境内は、京都府文化財環境保全地…

庵我神社 明光山養泉寺

11月11日に、丹波の史跡巡りを行った。訪れたのは、京都府福知山市である。 最初に福知山市中にある庵我(あんが)神社を訪れた。 庵我神社 庵我神社は、「延喜式」式内社の一つである。創建は詳らかではない。 だが、「続日本紀」の宝亀四年(773年)の条に…