民家

産土八幡神社 旧朝倉家住宅

高源寺の参拝を終え、丹波市青垣町沢野にある産土(うぶすな)八幡神社を訪れた。 高源寺参拝中は雨が降っていたが、八幡神社を訪れた時は、一時的に雨が上がった。この後天候が目まぐるしく変わることになる。 産土八幡神社鳥居 この神社は、集落の中の小さ…

甘棠亭 青谿書院

名草神社の見学を終えて、妙見山から下山した。 進路を北に取り、円山川を越えて、兵庫県養父市八鹿町伊佐にある甘棠亭(かんとうてい)を訪れた。 甘棠亭は、延宝四年(1676年)に出石藩の6代目藩主小出英安(ふさやす)が、伊佐の新田を視察に来た時に、…

養父神社 後編

養父神社本殿の奥にあるのが山野口神社であるが、そこに至るまでの参道の脇に、末社迦遅屋(かじや)神社がある。 迦遅屋神社 迦遅屋神社の祭神は、奥津彦命、奥津姫命、猿田彦命、表米親王であるが、別名猫の宮とも呼ばれ、鼠除けの神様として信仰されてい…

河原町妻入商家群

篠山の街並みの東側に、東西に古い商家群が軒を連ねる一帯がある。 丹波篠山市河原町の河原町妻入商家群である。 河原町妻入商家群 千本格子、荒格子、虫籠窓などを持った瓦葺、白壁の商家が道の両側に続く。 白壁の街並みを歩くと、江戸時代後期から明治時…

青山歴史村

御徒士町武家屋敷群の見学を終えた後、篠山城跡の北側に広がる丹波篠山市北新町にある青山歴史村を訪ねた。 青山歴史村 青山歴史村には、篠山藩主青山家が明治時代に別邸として使用した桂園舎を中心に、青山家に伝わる古文書を収蔵した土蔵や、篠山藩士の教…

御徒士町武家屋敷群

篠山城跡西側の外堀に面して建つのが小林家長屋門である。 小林家長屋門 小林家は、第12代藩主青山忠裕に老女として仕えた小林千枝が住んだ家である。 小林家長屋門は、忠裕が千枝の多年の労に報いるため、文化年間(1804~1818年)に修築したものとされてい…

神戸市北区山田町の農村舞台その1 箱木千年家

雪見御所旧跡の見学を終え、国道428号線、通称有馬街道を北上し、神戸市北区に入る。 神戸市北区には、あまり知られてはいないが、江戸時代から続く文化が息づいている。 それは、神社で演じられる農村歌舞伎等の演芸である。 丁度1年前に紹介した神戸市北…

養父市大屋町蔵垣・大杉地区

城の山古墳と池田古墳の見学を終え、一路兵庫県養父市大屋町を目指す。 大屋町は、山に囲まれた谷間に集落が点在する農村地帯である。 この大屋町の蔵垣、大杉地区は、江戸時代から養蚕業が盛んである。 宝暦三年(1753年)、蔵垣に生まれた上垣守国は、明和…

上板井原集落

石谷家住宅の見学を終え、智頭宿を散策した後、スイフトスポーツで鳥取県八頭郡智頭町市瀬板井原にある上板井原(かみいたいばら)集落を目指して走る。 上板井原集落は、牛臥山の北側の山腹にある集落である。標高約430メートル、智頭の町からでも約130メー…

石谷家住宅 その5

2階の廊下を洗面室と反対の方向に行くと、突き当りに表の間がある。 表の間に向かう 表の間 表の間の床柱と床脇 表の間は、山で樹を守る仕事をしていた山番たちの新年会に使われた部屋だという。 この表の間の欄間の彫刻が、山陰らしくて面白かった。 隠岐…

石谷家住宅 その4

石谷氏庭園をしばし眺めてから、石谷家住宅の2階へ上がる。 ある意味で、この建物の最大の特色は、2階へ上る階段にある。 洋風螺旋階段 石谷家住宅は、典型的な和風建築だが、階段は洋風の螺旋階段である。あくまでも洋風の木造階段で、和テイストを色濃く…

石谷家住宅 その3

和室応接の見学を終え、奥にある新建座敷への畳敷きの渡り廊下を行く。 畳敷きの渡り廊下 この渡り廊下の左手に、江戸時代の書家・市河米庵の書が書かれた屏風がある。 市河米庵の書 市河米庵は、安永8年(1779年)から安政五年(1858年)を生きた書家であ…

石谷家住宅 その2

主屋の土間から一段上がると囲炉裏の間がある。 囲炉裏の間 囲炉裏の間の大黒柱と鴨居の梁は、ケヤキ材である。 囲炉裏の間は、石谷家家族の内玄関でもあり、出入りの人達と家人との情報交換の場でもあった。 囲炉裏の間 見上げると、赤松の梁組があるが、こ…

石谷家住宅 その1

最近書店で、アレックス・カーという方が書いた、「ニッポン巡礼」(集英社新書ヴィジュアル版)という写真が豊富に載った本を手に取って読んでみた。その中で、鳥取県八頭郡智頭町智頭の石谷家住宅のことが紹介してあった。 石谷家住宅 アレックス・カー氏…

智頭宿 後編

智頭宿と言えば石谷家住宅だが、その近辺にも風情ある民家が立ち並んでいる。 智頭宿の民家 智頭宿の庄屋であった石谷家は、塩屋という屋号を持っていた。 塩屋本家の石谷伝三郎の次男吉兵衛が、天保年間(1831~1845年)に別家を立てて店を起こし、塩屋出店…

津山市 高野神社

黒沢山萬福寺から下りて南に車を走らせる。津山市二宮にある高野(たかの)神社を訪れた。 高野神社は、美作国の二宮である。美作国では、一宮の中山神社に次ぐ社格の神社である。 創建は第27代安閑天皇二年(534年)とされている。となると、中山神社より古…

淡路市北淡歴史民俗資料館 後編

淡路市北淡歴史民俗資料館の裏には、18世紀中ごろの民家、旧原家住宅が建っている。 旧原家住宅 原家は、代々地元で農業を営んでいた旧家で、この家は、第65代衆議院議長原健三郎氏の生家でもある。 旧原家住宅の母屋は、昭和50年にこの場所に移築され、公開…

旧友井家住宅 親縁寺 岩尾城跡

石龕寺のある岩尾山から下りて、車を西に走らせる。 丹波市山南町野坂に移築保存されている旧友井家住宅を訪れた。 旧友井家住宅 旧友井家住宅は、元々は山南町阿草の集落に建っていた。友井家は、慶長年間(1596~1615年)から現代まで15代続く農家で、檜皮…

八頭町東部の史跡

若桜町を後にして、鳥取方面に走ると、八頭(やづ)郡八頭町に入る。 八頭町用呂にあるのが、国指定重要文化財の矢部家住宅である。 矢部家住宅 矢部氏は、元々駿河の武家であったが、鎌倉時代初頭の梶原景時の変での功績で、矢部暉種(あきたね)が因幡国20…

若桜の寺院2

西方寺を出て寺通りを更に南に歩く。 浄土宗の寺院、寿覚院がある。 寿覚院 本堂 本堂向拝下の彫刻 寿覚院の元となる寺は、浅井山中腹の寺谷という地にあったらしいが、慶長九年(1604年)に、若桜鬼ヶ城主・山崎家盛の妻が帰依し、寺を若桜宿古寺ノ元に移し…

若桜町歴史民俗資料館

若桜町屋堂羅(やだら)には、若桜町の歴史に関する資料を展示する若桜町歴史民俗資料館がある。 その隣には、元禄七年(1694年)に築造された三百田(さんびゃくだ)氏住宅が建っている。 三百田氏住宅 三百田氏住宅は、元々は不動院岩屋堂前を流れる吉川川…

津山洋学

旧梶村家住宅の西隣りには、津山洋学についての資料館、津山洋学資料館がある。 津山洋学資料館は、内部の撮影が禁止されている。その内部は、江戸時代の人々が、西洋の文物に触れた時に感じたような、「ハイカラア」なものであった。 荒俣宏氏の博物学の世…

旧梶村家住宅 後編

旧梶村家住宅の「座敷」と呼ばれる建物は、大正期に建てられた2階建ての建物である。1階、2階とも南側がガラス張りで、冬の日差しの暖かい日などは、この建物で過ごすと心地好いだろうと思われる。 「座敷」の全貌 主屋と座敷は、廊下でつながっている。座…

旧梶村家住宅 前編

城下町津山は、慶長八年(1603年)に、森蘭丸の末弟・森忠政が、信濃国川中島より美作18万6500石に封ぜられ、その後歴代藩主が町づくりをしたことで形成された。 忠政は、慶長九年(1604年)、鶴山に城を築くことを決め、鶴山の地名を津山に改めた。 津山城…

旧来住家住宅 後編

客湯殿の浴室の隣室は、化粧室となっている。女性の化粧や更衣用の部屋だったようだ。 化粧室 御覧のように三畳の狭い部屋である。しかし、小さいながらも、この部屋も選び抜かれた銘木があちこちに使われている。 床の間と床脇 まず真ん中に通る床柱は、鞍…

旧来住家住宅 中編

旧来住家住宅は、2階建てである。 2階に上がる階段は、古い日本住宅らしく、狭くて急である。 階段 2階に上がると、畳廊下を挟んで、左側に押入れが、右側に和室がある。 2階の畳廊下 床の間のある奥の和室は、スタッフの方が使用中であった。手前の和室…

旧来住家住宅 前編

西脇市西脇にある旧来住(きし)家住宅は、少なくとも兵庫県内では屈指の名邸宅であると思う。私はまだまだ見聞が狭いため、断言できないが、日本全国で見ても、これほどの名邸宅はそうないのではないかと思われる。 建てられてから100年ほどしか経っていな…

旧野﨑家住宅 後編

旧野﨑家住宅の北側には、南から順に内蔵、大蔵、書類蔵、新蔵、岡蔵が並び、内蔵の裏に夜具蔵がある。 手前から内蔵、大蔵、書類蔵、新蔵、岡蔵 夜具蔵 これらの蔵のうち、岡蔵と大蔵が資料館となっていて、大蔵は野﨑家塩業歴史館として公開されている。 …

旧野﨑家住宅 前編

岡山県倉敷市児島味野1丁目に、国指定重要文化財の旧野﨑家住宅がある。 野﨑家を興したのは、寛政元年(1789年)に児島郡味野村に生まれた昆陽野武左衛門(こやのぶざえもん)である。 武左衛門の父の貞右衛門は、塩浜で失敗し、家財を失った。困苦の中で…

野﨑家別邸迨暇堂

岡山県倉敷市児島味野1丁目に、江戸時代後期に塩田経営で財をなした野﨑家の旧宅がある。旧野﨑家住宅は、天保年間から嘉永年間に建てられ、現在は国指定重要文化財となっている。 明治時代になって、野﨑家当主野﨑武吉郎が、住宅と別に迎賓館として建てた…