自然
旧平野家住宅の見学を終えて由良川を越えて南下し、福知山市大江町南有路にある才ノ神の藤に赴いた。 才ノ神の藤は、樹齢2000年とも1200年とも言われる山藤のことで、京都府天然記念物に指定されている。 才ノ神の藤 才ノ神の藤には、藤棚の下と、藤の幹の根…
御鴨神社の参拝を終え、岡山県真庭市藤森にある建部(たけべ)神社に参拝した。 建部神社 この辺りはかつて建部郷と呼ばれていた。建部は、古代大和王権の時代に軍役についていた部民(べみん)のことである。屯田兵のように各地に入植していた。 建部が奉斎…
「古事記」の国生みの条によると、伊邪那岐命と伊邪那美命が天の浮橋に立って、天の沼矛(ぬぼこ)を指し下ろして、海を「こをろこをろ」とかきまぜて、引き上げた時、矛の先から塩がしたたり落ち、積み重なって「おのころ島」になったという。 伊邪那岐命と…
勝山の町から北上し、岡山県真庭市神庭(かんば)にある神庭の滝を訪れた。 神庭の滝は、落差約110メートル、幅約20メートルを誇る名瀑であり、国指定名勝、日本の滝100選に選ばれている。 神庭の滝見学路の入口 神庭の滝の水源は、標高約1030メートルの星山…
観音峠を越えて、京都府船井郡京丹波町に入る。 京丹波町市森滝見にある曹洞宗の寺院、霊樹山玉雲寺を訪れた。 霊樹山玉雲寺 玉雲寺は、応永二十三年(1416年)に太容梵清禅師が、地元の豪族須智(しゅうち)出羽守慶吉の懇請を受けて開山した寺である。 私…
更に歩いていくと、濯錦汀(たくきんてい)がある。 濯錦汀 清らかで美しく、水が波立たない穏やかな水際という意味の名だ。 次に見えてくるのは、千幻瀑(せんげんばく)である。階段状になった岩を流れ落ちる水が、何段もの滝を成している。 千幻瀑 千幻瀑…
瑠璃渓の遊歩道を更に歩いていく。 次に見えてくるのは、暢申澗(ちょうしんかん)である。 暢申澗 のびやかなせせらぎという意味だそうだ。小滝が静かに流れている。 次に見えてくるのは、弾琴泉(だんきんせん)である。広いせせらぎの至る所に突き出た岩…
通天湖に向かって遊歩道を歩いていく。 次に見えてくるのは、龍軻澗(りゅうかかん)である。 龍軻澗 小さな滝が、その下に深い淵を作っている。軻は歌の替え字である。龍が歌を歌うほど深い淵という意味だそうだ。 上流に進むと、瑠璃渓十二勝の一つ、渇虯…
大山祇神社の参拝を終えて南下し、同じ南丹市園部町大河内にある国指定名勝の瑠璃渓に赴いた。 瑠璃渓は、園部川が高原の斜面を侵食して出来た約4キロメートルの渓谷である。 瑠璃渓の案内図 瑠璃渓十二勝の図 瑠璃渓沿いには遊歩道が整備され、歩いて滝や…
正法寺の参拝を終えて、レンタサイクルで更に南に走る。この日のサイクリングで、最も過酷な峠道を越えて、小豆島町神浦(こうのうら)にある皇子神社に向かった。 皇子神社は、半島状に海に突き出た標高約60メートルの円錐形の小山の中腹にある神社である。…
明王寺の参拝を終え、レンタサイクルで南に走る。 小豆島の南側にある三都半島をママチャリでほぼ一周するという過酷なポタリングが始まった。 山道を上っていくと、池田湾を眼下に見下ろす絶景ポイントがあった。 池田湾 まず一山越えて、小豆島町二面にあ…
灘黒岩の集落から紀伊水道沿いに県道76号線を東に行くと、灘黒岩水仙郷がある。 私が訪れた12月30日は、まだ水仙のシーズンではなかったが、それでも幾らかの水仙が花をつけていた。 灘黒岩水仙郷 急斜面に水仙が植えられ、斜面に遊歩道が備え付けられている…
浄源坊の参拝を終えて、レンタサイクルで香川県道253号線を北上する。 香川県小豆郡土庄町伊喜末(いぎすえ)にある伊喜末八幡神社に参拝した。 伊喜末八幡神社広場南側鳥居 伊喜末八幡神社は、海抜約50メートルの丘の上に建つ。丘の南側には、祭りのときに…
富丘八幡神社の参拝を終え、レンタサイクルで北に走り、香川県小豆郡土庄町北山にある真言宗の寺院、皇踏山吉祥寺宝生院を訪れた。 宝生院 この寺を訪れた目的は、国指定特別天然記念物の、宝生院のシンパクという巨樹を見学するためである。シンパクは、真…
赤和瀬から東に行き、尾根を一つ越えると、中津河沿いの谷間に出る。 中津河の上流にあるのが、岩井滝である。 岩井滝への登り口 岩井滝は、因幡、伯耆、美作に跨る三国山の美作側の麓、標高約830メートルの位置にある。 駐車場に車をとめ、駐車場近くの登り…
羽出地区から北上し、岡山県と鳥取県との県境にある岡山県立森林公園を訪れた。 岡山県立森林公園 岡山県立森林公園は、昭和43年に明治100年記念事業として整備が始まり、昭和50年7月に開園した。 公園入口の標高は、約840メートルで、公園最高所である「き…
奥津温泉から岡山県道445号線を走り、峠を越えると、羽出(はで)という谷間の農村地域に出る。 地区の東端に近い山の麓に、七色樫と呼ばれる樹木がある。 七色樫 七色樫は、ウラジロガシの一種で、四季を通じて葉の色が変わる珍しい木である。 春の赤に始ま…
般若寺の太子岩から少し上流の、奥津渓の右岸にも遊歩道があって、奥津渓八景の一つ、琴渕まで歩いていくことが出来る。 琴渕 琴渕のある場所は、丁度吉井川が90度に曲がっている所で、水が滞留しており、ここだけ流れが止まっているかのようだ。 静かな時間…
泉嵓神社の参拝を終えて、吉井川沿いを北上する。 岡山県苫田郡鏡野町奥津川西にある国指定名勝・奥津渓を訪れた。 奥津渓 奥津渓は、吉井川が長い年月をかけて川床の花崗岩を侵食して出来た渓谷である。 奥津渓には、甌穴、滝、渕、奇岩絶壁が存在し、中で…
3月15日に備前の史跡巡りを行った。この旅は、私の最後の備前の史跡巡りになった。つまり、「岡山県の歴史散歩」に載る備前の全史跡を、この旅で踏破したのである。 最初に訪れたのは、岡山市北区御津町虎倉(こぐら)にある虎倉城跡である。 虎倉城跡のあ…
岡山県苫田郡鏡野町の北西部に位置する富地域は、1000メートル級の山々に囲まれた自然豊かな地域である。 前回紹介した布施神社は、この地域の精神的な拠り所となる大切なお社である。 富地域の中心は、富西谷の富振興センターの辺りになるが、富振興センタ…
日光寺の参拝を終えて、車を北西に走らせる。一路播磨灘を目指した。 兵庫県洲本市五色町鳥飼浦には、海水浴場として名高い五色浜がある。 五色浜 五色浜の砂浜の小石は、近くの礫岩の地層にあるチャートや結晶片岩や砂岩が、波によって洗いだされ、砕かれて…
夜久野高原の北側は、上夜久野という地域である。 上夜久野には、南北に渡る二つの谷がある。東側の谷の地域を直見(のうみ)という。 直見地区には、仏教に関する文化財が4点存在する。 一つ目は、福知山市夜久野町直見副谷にある臨済宗妙心寺派の寺院、清…
玄武洞から南に少し歩くと、柱状節理が綺麗に残る青龍洞がある。 青龍洞 柱状節理が湾曲しているが、溶岩が噴出した際の向きなどで、柱状節理の方向が変わるようだ。 それにしても不思議で独特な風景だ。 玄武洞の北側には、小規模な白虎洞がある。 白虎洞 …
酒垂神社の参拝を終えると、円山川沿いを北上した。 そして豊岡市赤石にある玄武洞公園を訪れた。 玄武洞公園 玄武洞公園には、玄武岩の柱状節理を見学できる玄武洞、青龍洞、白虎洞、北朱雀洞、南朱雀洞という5つの柱状節理露出ヵ所がある。 これら玄武岩…
酒賀神社の参拝を終え、鳥取市国府町雨滝にある日本の滝百選の一つ、雨滝に向かった。 雨滝の近くには、標高690メートルの山上にある七曲城跡がある。 駐車場に車をとめると、正面に七曲城跡のある山が見えた。 七曲城跡 円錐状の綺麗な山容の山である。 駐…
大内城跡のある福知山市大内から、国道9号線を東進する。 しばらく進むと、福知山市池田の集落が見えてくる。池田の集落の中央の旧京街道沿いに生えているのが、福知山市指定天然記念物のかごの木・むくの木である。 かごの木・むくの木 かごの木(左)、む…
大野の整合のすぐ北側に、女山(めんやま)という標高約205メートルの低山があり、その更に北側に男山(おんやま)という標高約260メートルの低山がある。 この2つの山は、鏡野町のシンボル的存在である。山体は、太古の火山活動で噴出した溶岩が固まって形…
8月21日に美作の史跡巡りを行った。 先ず訪れたのは、岡山県苫田郡鏡野町下原にある観音山古墳である。鏡野町では最古の前方後円墳だ。 観音山古墳への登り口 下原の集落の中にある観音山古墳の登り口から緩やかな坂を登り始める。 この道を真っ直ぐ行くと…
うろこの家の北側には六甲山系が迫っている。 実はうろこの家の裏側には、JR新神戸駅の北側に抜ける遊歩道がある。 背山散策路の地図 遊歩道の途中に地図があった。どうやらうろこの家の裏山は、背山と呼ばれているらしい。遊歩道は、背山散策路北野道という…