古墳

西求女塚古墳

2月23日に摂津の史跡巡りを行った。 最初に訪れたのは、菟原娘子(うないおとめ)の伝説に登場する菟原壮士(うないおとこ)の墓と言われる西求女塚(にしもとめづか)古墳である。 西求女塚古墳のある公園 公園の入口 西求女塚古墳は、神戸市灘区都通3丁…

長者森古墳 高倉神社

やくの玄武岩公園から東進し、福知山市夜久野町高内の集落に入る。 丘の上に福知山市立夜久野学園の小学校がある。夜久野学園は、公立の小中一貫校である。 この小学校の校庭に長者森古墳という円墳がある。 長者森古墳 長者森古墳は、直径約23メートル、全…

鷲羽山 後編

第二展望台から、鷲羽山山頂を目指した。 鷲羽山の山頂方面 山頂と言っても、鷲羽山は低山で、山全体がなだらかである。そう苦労せずとも山頂に至ることが出来る。 花崗岩の山肌 鷲羽山は、全体が花崗岩で出来ている。山肌は花崗岩がむき出しになっている。…

等ヶ坪廃寺跡 神垣1号墳 新井石舟古墳

鳥取市国府町岡益の北側にある国府町玉鉾集落の西側の田んぼから、昭和38年の圃場整備中に、廃寺の瓦、礎石、鴟尾が発掘された。 礎石の配置や出土遺物から、白鳳時代の寺院跡であることが分かった。等ヶ坪廃寺跡と呼ばれている。 等ヶ坪廃寺跡の発掘された…

梶山古墳

岡益の石堂から県道を挟んで南東側にある丘陵上に、7世紀前半に築造された梶山古墳がある。 梶山古墳 梶山古墳は、変形八角形の古墳である。墳丘の周囲を外護列石が石垣状に囲んでいて、その前方に祭祀に使われたと見られる方形壇がある。方形壇も、玄武岩…

空山15、16号墳

10月30日に因幡の史跡巡りをした。 最初に訪れたのは、前回の因幡の史跡巡りで発見することが出来なかった空山15、16号墳である。 空山15、16号墳は、大小七十数基を数える空山古墳群のうちの2つの古墳である。 鳥取市広岡にある広岡農場から広域農道を西に…

森尾古墳跡 

此隅山城跡から下山し、車に乗って次なる目的地に向かう。 兵庫県豊岡市森尾にある森尾古墳跡を訪れた。 森尾古墳跡のある丘陵 上の写真の丘陵上に、かつて地元の大庄屋の平尾家の別荘が建っていた。 大正6年の別荘建築工事中に、長径9メートル、短径6メ…

鳥取市南部の古墳 後編 三徳山森福寺

六部山3号墳の北西には、同時代の前方後円墳である古郡家(ここおげ)1号墳がある。地名で言うと、鳥取市古郡家になる。 古郡家1号墳の後円部付近 古郡家1号墳は、全長約92.5メートルの因幡最大の前方後円墳である。 後円部に3基の埋葬施設があり、それ…

鳥取市南部の古墳 前編

意上奴神社の参拝を終えて、近くにあるという空山15、16号墳を見学しようと空山の遊歩道を歩いたが、古墳を見つけることが出来なかった。 空山の斜面は、梨の畑に覆われ、梨に近づく鳥獣を威嚇するための警報音があちこちで鳴り響いていた。そういえば、鳥取…

福知山市 大内城跡 男塚古墳

舞鶴若狭自動車道六人部PAは、小高い丘の上に造られている。この丘からは、城跡や遺跡、古墳などが発掘されている。 まずは、六人部PA(上り)の西側にある大内城跡を訪れた。 大内城跡は、丘陵上に築かれた城跡で、防御機構はそれほどなく、城跡というより…

男山 女山 赤峪古墳

大野の整合のすぐ北側に、女山(めんやま)という標高約205メートルの低山があり、その更に北側に男山(おんやま)という標高約260メートルの低山がある。 この2つの山は、鏡野町のシンボル的存在である。山体は、太古の火山活動で噴出した溶岩が固まって形…

観音山古墳 大野の整合

8月21日に美作の史跡巡りを行った。 先ず訪れたのは、岡山県苫田郡鏡野町下原にある観音山古墳である。鏡野町では最古の前方後円墳だ。 観音山古墳への登り口 下原の集落の中にある観音山古墳の登り口から緩やかな坂を登り始める。 この道を真っ直ぐ行くと…

米岡古墳群

土師百井廃寺跡は、鳥取市から八頭町に跨って聳える霊石山の東南側山麓にある。 霊石山南側の山中には、古墳時代後期の古墳群である米岡古墳群が広がる。 丁度鳥取市と八頭町の境界線付近にあるのが、古墳群の中でも最も大きな米岡2号墳である。 ネットで事…

雲部車塚古墳

蔵六寺の参拝を終え、兵庫県丹波篠山市東本荘にある雲部車塚古墳に赴いた。 雲部車塚古墳 この古墳は、神戸市垂水区にある五色塚古墳に次いで、兵庫県下で二番目に大きい前方後円墳である。 全長約143メートル、後円部の直系約83メートル、高さ約12メートル…

三成古墳

道の駅久米の里から西に走り、岡山県津山市中北下にある国指定史跡・三成(みつなり)古墳を訪れた。 三成古墳は、中北下の集落にある真言宗寺院・密厳寺の墓地の奥にある、小高い山の頂付近に築かれた前方後方墳である。二つの方墳がつながった形をしている…

市川喜左衛門の墓 宗形神社

妙善寺の参拝を終え、岡山市北区芳賀にある市川喜左衛門の墓に詣でた。 ここは、芳賀にある顕本寺の裏山の果樹園の中にあり、軽トラ1台がようやく通ることが出来る細い道を行かなければ辿り着けない。車で行く事はお勧めしない。 市川喜左衛門は、天文二年…

油木北奥の前古墳 唐臼墳墓群

鶴田藩の西御殿跡から西に行き、津山市油木北(ゆききた)にある奥の前古墳を訪れた。 油木北の小さな寺院の駐車場から、古墳への山道が続いている。 油木北奥の前古墳への道 道を進み、墓地を過ぎると、説明板が目に入る。その説明板の前に、4世紀後半に築…

糘山

剣戸古墳群の見学を終え、そこから西に車を走らせる。 津山市神代にある糘山(すくもやま)という低山には、史跡が数多く点在している。 糘山は、標高約262メートルで、山の南半分は、久米カントリークラブというゴルフ場である。 糘山の西側を南北に通る県…

佐良山古墳群 

後醍醐天皇が歌に詠った佐良山は、現在の笹山だと言われている。 笹山の西麓には、横穴式石室を持つ径15メートル以下の円墳を主とした、180基以上の古墳群がある。佐良山古墳群と呼ばれている。 その中で、最古の横穴式石室を有する中山一号墳を訪れた。 中…

嶽古墳 売沼神社

大義寺の参拝を終えて北上し、鳥取市河原町曳田(ひけた)にある嶽(だけ)古墳と売沼(めぬま)神社を訪れた。 ここは、大国主神の妻となった八上姫(八上比売)ゆかりの地である。 大国主神と八上姫の婚姻物語は、「古事記」の稲羽の素兎(いなばのしろう…

箕谷古墳群

兵庫県養父市八鹿町小山にある、つるぎが丘公園という運動公園の一角に、箕谷(みいだに)古墳群が復元保存されている。 箕谷古墳群 昭和58年につるぎが丘公園を整備する際に、地下に埋まっていた箕谷古墳群の発掘調査が行われた。 発掘調査中の箕谷古墳群 …

大藪古墳群 

兵庫県養父市大藪にある但馬家畜市場から少し東に行った山麓に、6~7世紀に築かれた古墳群がある。大藪古墳群と呼ばれている。 私は、養父(やぶ)という地名の語源を知らないが、ひょっとしたらこの藪から来ているのかも知れない。 大藪古墳群には、数十…

熊野神社遺跡 前編

「鳥取県の歴史散歩」によれば、佐治四郎重貞が根拠地とした場所の一つが、鳥取市佐治町大井にある熊野神社遺跡であるという。 どんな場所か分らぬが、取り敢えず行ってみることにした。 訪れてみると、今まで見たこともないような不思議な史跡であった。 熊…

作楽神社 前編

真福寺から南下し、津山市下田邑にある流通第二公園に向かった。 ここは、津山市街の郊外にある企業団地の中の公園だ。 流通第二公園 この公園の南側の丘の上に、田邑丸山古墳群があるとのことであった。 丘に入る道があったので、登ってみた。 丘に入る道 …

万燈山古墳

津山市加茂町塔中にある万燈山古墳は、6世紀末に築かれた円墳である。 古墳は、めぐみ荘という老人ホームから北に行った突き当りの丘上にある。 万燈山古墳がある丘 古墳への登り口 登り口から登り始めると、舗装路に出る。舗装路に出てすぐに左側に登る道…

郡家古墳 伝淳仁天皇高島陵

淡路市郡家(ぐんげ)の町の東側の山中に、郡家古墳がある。 郡家バス停のすぐそばから、古墳に上がっていく坂道がある。入口に目立たない看板が立っている。 郡家古墳への道 郡家古墳の看板 上の写真の坂を上がり、最初の民家の脇の細い道を通ると、古墳に…

城の山古墳 池田古墳

和田山町から養父市街に向けて国道9号線を走ると、国道沿いに2つの古墳がある。 城の山(じょうのやま)古墳と池田古墳である。とは言え、2つの古墳とも今は原型を留めていない。城の山古墳の下にはトンネルが掘られ、池田古墳は墳丘上に国道の高架橋が横…

粟鹿神社

楽音寺の見学を終え、東に車を走らせる。次なる目的地は、朝来市山東町粟鹿にある但馬国一宮の粟鹿(あわが)神社である。 実は、但馬には一宮が二つある。もう一つは豊岡市出石町にある出石神社である。なぜ但馬に一宮が二つあるかは分からない。 粟鹿神社…

茶すり山古墳

竹田城跡の見学を終え、次に朝来市和田山町筒江にある茶すり山古墳を訪れた。 茶すり山古墳 茶すり山古墳は、5世紀前半に築かれた円墳である。直径約90メートル、高さ約18メートルで、近畿地方最大の円墳である。現在は国指定史跡となっている。 この古墳が…

智頭宿 前編

智頭宿は、江戸時代に宿場町として栄えた町である。 鳥取藩池田家の参勤交代の行列が江戸に往来する際は、この町の本陣に杖を留めた。 智頭宿 鳥取城下から智頭宿に至れば、ここから道は二股に分かれる。現在の国道373号線を通って志戸坂峠を越えて播州姫路…