星が城跡 後編

 西峰の城跡の遺構を見学した後、今度は東峰に向かった。

 東峰は、西峰から約550メートル東方にある。標高816.6メートルの、小豆島最高所である。

東峰への道

 途中左手に、城兵が飲み水を汲んだ井戸の跡があった。

井戸

 更に進むと、今度は右手に舟形遺構という、板状の石が積み重なって舟形になったように見えるものがあった。

舟形遺構

 これは人工物ではなく、自然に割れ目が入った岩であろう。

 先日紹介した西峰阿豆枳神社の周囲の石塁の石材は、ここから取られたものだろう。

 周囲には、板状の石が散乱していた。

散乱する板状の石

 ここから東に進むと、東峰阿豆枳神社がある。

 不思議な神々しさを感じる神社であった。

東峰阿豆枳神社

 東峰阿豆枳神社の祭神は、豊受大御神である。

 食料と穀物の神様だ。この小豆島最高峰の地から、島民の生活を見守っていることだろう。

 阿豆枳神社から南方を見ると、明るく輝いている。空が見える。あのあたりが山頂だと思い、先を急いだ。

山頂に急ぐ

 さて、山頂に近づくと、何やら不思議な石造の建造物が見えてきた。

山頂の建造物

 これは一体何なのだろう。

 家に帰って調べると、昭和35年頃に地元の宗教家が建造したパゴタ(仏塔)だった。

パゴダ(仏塔)

 仏塔の中の龕を覗くと、石仏のようなものが並んでいた。

石仏

 このパゴダを築いた人が、どういう意図を持っていたかは分からない。

 このパゴダのある辺りが、東峰星が城跡の主郭である。

主郭

 パゴダの少し東には、祭祀遺構がある。

祭祀遺構

 ここからは、城が築かれるより遥か昔の、土師器などが見つかった。古代の祭祀遺構であるようだ。

 主郭の東端には、東の隅櫓がある。

東の隅櫓

 東の隅櫓を始め、主郭の切岸は、かつては石塁で覆われていたようだが、先ほどのパゴタを造る際に、パゴダの材料として引き抜かれたようだ。

東から見た主郭の切岸

 主郭の北側には、東峰の居館跡がある。

居館跡

 居館跡には、大きな石が地面に埋もれている。

 かつて建っていた居館の礎石なのかも知れない。

 東峰星が城跡の見学を終えて、スクーターで下山した。途中、内海の町や内海湾がよく見える場所があった。

内海湾と内海の町

 この後、私は何とか午後5時00分土庄港発、新岡山港行のフェリーに乗船することが出来た。

 帰りのフェリーの中で、今日1日の50ccのスクーターとの冒険の思い出を反芻した。