鉄道遺産

福知山鉄道館 明覚寺

福知山市治水記念館から南に行くと、広小路通りという広い東西道路に出る。 この広小路通り沿いの福知山市菱屋に、蒸気機関車を展示する福知山鉄道館ポッポランド2号館がある。 福知山鉄道館ポッポランド2号館 1号館の方は、平成30年に閉館になっている。…

因幡船岡駅 下船岡神社

隆平城跡から下山し、鳥取県八頭郡八頭町船岡にある若桜鉄道因幡船岡駅に向かった。 若桜鉄道は、昭和5年に旧国鉄若桜線として、郡家・隼間にて開業し、同年中に若桜駅まで延伸して全線開通した。昭和62年から、第三セクター方式で運営されている。 因幡船…

因美線の鉄道遺産

8月9日に台風9号が九州から中国地方を横断した。 こんなコンディションの日に、物好きな私は美作の史跡巡りに出掛けた。 この日の目的地は、津山市の北部で、私が訪れた時は丁度台風が津山市に接近していて警報が出ていた。 しかし、台風の中心に近い方が…

護法祭

美作国久米郡の幾つかの寺院には、鎌倉時代から護法祭という奇祭が受け継がれている。 今回は、護法祭を現在も行っている寺院を2つ紹介する。護法祭は、岡山県無形民俗文化財となっている。 その祭りは、毎年8月13~15日の深夜に行われる。 護法善神という…

若桜鉄道 若桜の寺院1

鳥取県八頭郡若桜町の若桜駅から、八頭郡八頭町の郡家(こおげ)駅までを通る若桜鉄道は、かつては国鉄の路線だったが、国鉄の民営化に伴い私鉄となった。 若桜鉄道が開通したのは昭和5年だが、平成20年には駅舎や鉄橋など、沿線全体の施設が国登録有形文化…

明延鉱山

兵庫県養父市大屋町明延(あけのべ)には、かつて明延鉱山と呼ばれる鉱山があった。 明延から採れた銅は、天平時代に東大寺の大仏を鋳造する際に奉献されたとも伝えられている。 明延鉱山は、平安時代初期の大同年間(806~810年)に採掘が始まったとされ、…

神子畑選鉱場跡 後編

神子畑選鉱場跡の前の広場には、通称明延一円電車と呼ばれた電車が展示されている。 明延一円電車 一円電車の客車 養父郡の明延鉱山と神子畑選鉱場との間を、鉱石と乗客を運ぶために走った電車である。 遊園地の乗り物の電車と大差ないような小さな電車であ…

生野銀山 その1

兵庫県朝来市生野町小野には、国指定史跡の生野銀山がある。 生野銀山 生野銀山は、大同二年(807年)に初めて発見されたと伝えられる。 元禄年間に成立した「銀山旧記」によれば、天文十一年(1542年)に、山名祐豊が生野銀山を開鉱し、古城山麓に生野城を…

口銀谷

私は、神戸市西区の太山寺を訪問して、播磨の史跡巡りを終えたが、これはまだ長い旅路の一歩に過ぎず、これから播磨に隣接する国々の旅が続く予定である。 播磨に隣接する国は、摂津、丹波、但馬、因幡、美作、備前、淡路の7カ国があるが、この内、備前、美…

津山まなびの鉄道館 後編

扇形機関車庫の中の一室が、「まちなみルーム」という名のジオラマ展示室になっている。 ジオラマ展示室入口 津山駅付近のジオラマ 扇形機関車庫や津山駅だけでなく、津山城址もジオラマで再現されている。子供のころには、こういうジオラマを見るとわくわく…

津山まなびの鉄道館 前編

美作に鉄道が敷設されたのは、明治31年の中国鉄道津山線(現JR津山線)の岡山津山間が開通したことに始まる。 美作地域には、古い鉄道駅舎など、鉄道遺産が数多く残っている。 岡山県津山市大谷にある、津山まなびの鉄道館は、国内では京都の梅小路機関車…

片上鉄道

新型コロナウイルス対策のため、4月7日に政府から緊急事態宣言が出された。私が住む兵庫県も、対象地域となっている。 政府の緊急事態宣言を受けて、兵庫県は、県民に不要不急の外出の自粛を要請している。私の史跡巡りなど、不要不急な外出の最たるものな…

別府鉄道 愛宕塚古墳

兵庫県加古川市別府町にある肥料メーカーの多木化学株式会社は、以前は多木製肥所という名称だった。 多木製肥所は、製造した化学肥料を全国に出荷するため、別府鉄道という鉄道を運用していた。 播磨町郷土資料館には、別府鉄道に関する資料も展示してある…

美作滝尾駅 医王山城跡

何気なく行き過ぎる景色の中にも、突然メルヘンのような風景が現れることがある。 私にとって、JR美作滝尾駅舎はまさにそういう風景だった。 津山市と鳥取市を結ぶJR因美線は、山間の小さな集落の間を縫うように走るローカル線である。 津山市堀坂にある美作…

鶉野飛行場 北条鉄道網引駅

兵庫県加西市鶉野町にある鶉野飛行場跡は、かつての姫路海軍航空隊の基地の跡である。近くに川西航空機株式会社姫路製作所が併設されていた。 鶉野飛行場跡 かつてはここに、全長1200メートル、幅60メートルの滑走路があった。今は滑走路跡に砂利が敷かれて…