2022-01-01から1ヶ月間の記事一覧

吉備津彦神社 後編

吉備津彦神社の社殿北側にある子安神社は、岡山藩の名君池田光政公にゆかりのある社である。 子安神社鳥居 祭神は、伊邪那岐命、伊邪那美命、木花佐久夜姫命、玉依姫命である。 慶長年間(1596~1615年)に、岡山藩主池田忠継の後見人だった池田利隆が、子宝…

吉備津彦神社 前編

宗形神社の参拝を終え、南西に車を走らせる。 岡山市北区一宮にある備前国一宮の吉備津彦神社に向かった。 播磨国一宮の伊和神社、但馬国一宮(二社ある内の一社)の粟鹿神社、美作国一宮の中山神社、淡路国一宮の伊弉諾神宮に続いて、私が訪れた五社目の一…

市川喜左衛門の墓 宗形神社

妙善寺の参拝を終え、岡山市北区芳賀にある市川喜左衛門の墓に詣でた。 ここは、芳賀にある顕本寺の裏山の果樹園の中にあり、軽トラ1台がようやく通ることが出来る細い道を行かなければ辿り着けない。車で行く事はお勧めしない。 市川喜左衛門は、天文二年…

鷲林山妙善寺

岡山シティミュージアムの見学を終え、スイフトスポーツを駐車していた駐車場に戻り、車に乗り込んだ。 そこから北西に走り、岡山市北区津島本町にある日蓮宗不受不施派の寺院、鷲林山妙善寺を訪れた。 鷲林山妙善寺 日蓮宗不受不施派は、日蓮上人が定めた不…

岡山シティミュージアム

岡山県立記録資料館を出て、JR岡山駅に向かう。次なる目的地は、岡山市北区駅元町にある岡山シティミュージアムである。 岡山シティミュージアムは、ホテルやNHK岡山放送局、コンベンションセンター、レストラン、ショップが入ったリットシティビルの中にあ…

西川緑道公園 後編

薬師院の参拝を終え、再び西川緑道公園に戻った。 西川緑道公園の標柱 西川橋から公園を北上してしばらく行くと、右手に岡ビルという昭和レトロなビルが見えてくる。 岡ビル ここは地元の人で賑わう、魚などの小売り市場であるらしい。 江戸時代には、この岡…

光珍寺 岡山寺 薬師院

今日は、岡山市北区磨屋町にある3つの寺院を紹介する。 西川緑道公園を北上し、桶屋橋の東詰に至るとそこを右折する。真っ直ぐ歩くと天台宗の寺院、柴岡山光珍寺がある。 柴岡山光珍寺 ご覧のとおりの鉄筋コンクリートの建物で、見たところ、お寺と言うより…

西川緑道公園 中編

蓮昌寺の参拝を終え、再び西川緑道公園に戻る。 緑道公園のすぐ東側に、白亜の岡山バプテスト教会が建っている。場所は岡山市北区田町1丁目になる。 岡山バプテスト教会 バプテスト教会は、キリスト教プロテスタントの一教派で、アメリカで広く普及している…

佛住山蓮昌寺 後編

蓮昌寺の境内にある僅かな木造建築物の一つが大仏殿釈迦堂である。 大仏殿釈迦堂 昭和20年6月29日の岡山大空襲で伽藍を失った蓮昌寺だが、昭和24年に児島の常山にあった常山寺の本堂を譲り受けて、これを仮の本堂とした。 寺宝の縦約7メートル、横約3メー…

佛住山蓮昌寺 前編

西川緑道公園から東に逸れて、岡山市北区田町の日蓮宗の寺院、佛住山蓮昌寺まで歩いた。 佛住山蓮昌寺 蓮昌寺山門 蓮昌寺は、正慶年間(1332~1334年)に富山城主松田左近将監元喬により、岡山城中の榎の馬場に建てられたという。 その後、宇喜多直家が備前…

西川緑道公園 前編

大雲寺の南西にある大雲寺交差点から西にしばらく歩くと、岡山の市街地を南北に貫く西川用水に行き当たる。 西川用水は、岡山市北区三野のあたりの旭川から取水され、岡山市街を通って児島湾まで続いている。 西川用水は、平安時代には既に原型があった人工…

法澤山大雲寺

オランダ通りから南西に歩く。 岡山市北区表町3丁目にある浄土宗の寺院、法澤山大雲寺に辿り着いた。 法澤山大雲寺 大雲寺は、岡山城を築いた宇喜多氏によって、現在の岡山市北区西大寺町に建てられた。 当初は、竜昌山大運寺と称していた。寺は一度衰微し…

オランダ通り周辺

昨年12月5日に備前の史跡巡りを行った。岡山市街の史跡を中心に巡った。 岡山を代表する商店街である表町商店街の1本東側を通る南北の通りを、通称「オランダ通り」という。 オランダ通り 煉瓦を敷き詰めた瀟洒な通りである。私が訪れた時は、まだ朝早かっ…

五大山白毫寺

萬松寺の参拝を終えると、もう大分陽が傾いていた。日没前にもう一箇所史跡を訪れようと思い、そこから北上し、丹波市市島町白毫(びゃくごう)寺にある天台宗の寺院、五大山白毫寺を訪れた。 白毫寺 白毫寺は、慶雲二年(705年)に、インドから渡来した法道…

野村断層 亀命山萬松寺

兵庫県丹波市春日町野村にある春日神社のすぐ南側の東西道を少し西に歩くと、古生代の断層面が露出した、野村断層がある。 古生代というと、約5億5千万年前から約2億6千万年の間のことで、恐竜以前の時代である。人間の存在の痕跡である史跡が嗤うべきも…

丹波市 春日神社

黒井城跡から下山し、丹波市春日町野村にある春日神社に赴いた。 春日神社 春日神社の創建年代は、はっきり分かっていない。 古くからこの辺りは、大和国の春日大社の荘園だった。春日大社から分霊を勧請して建てられたようだ。 春日神社本殿 御祭神は、武甕…

黒井城跡 後編

石踏みの段を過ぎて更に歩いていくと、城の主郭部に至る。本丸、二の丸、三の丸が連なっている。 黒井城跡主郭部見取図 主郭部は、南側を中心に、石垣で囲まれている。登山口近くの駐車場の説明板に、黒井城跡主郭部の空撮写真が掲げてあった。これを見ると…

黒井城跡 前編

興禅寺の裏にある標高約356メートルの城山上にあるのが、黒井城跡である。 この城は、日本城郭協会が定めた続日本百名城の一つである。因幡の若桜鬼ヶ城跡に次いで、私が2番目に訪れた続日本百名城である。 城山 麓から見上げても、城山の頂上付近が平らに…

大梅山興禅寺 後編

七間堀にかかる石橋の奥に興禅寺楼門がある。 石橋 興禅寺楼門 朱塗りの楼門は、近年興禅寺と法縁のある京都府宮津市の智源寺から移築されたものである。 2階建てであるが、2階には観音像を祀っているそうだ。門の左右には二天像が安置されている。 二天像…

大梅山興禅寺 前編

達身寺の見学を終えて、丹波市春日町に向かった。 途中激しく雨が降り出した。私は傘を持って来ていなかったので、途中コンビニエスストアに寄って、安い傘を買った。 今後、突然の雨に備えて、スイフトスポーツにはこの傘を常備しておこうと思う。 兵庫県丹…

十九山達身寺

道の駅あおがきから南下し、氷上町方面に向かう。 兵庫県丹波市氷上町清住に聳える十九山の中腹にあるのが、曹洞宗の寺院、達身(たっしん)寺である。 達身寺 今の達身寺の前身となる寺院の開創については、古文書類が一切伝わっていないことから、ほとんど…

丹波布

旧朝倉家住宅の見学が終わると、丹波市青垣町西芦田にある道の駅あおがきに行った。 ここに着くと、少し青空が見えて、雨が上がる気配がした。 道の駅あおがきには、丹波布伝承館という無料で見学できる資料館が併設されている。 ここでは実際に丹波布が制作…

産土八幡神社 旧朝倉家住宅

高源寺の参拝を終え、丹波市青垣町沢野にある産土(うぶすな)八幡神社を訪れた。 高源寺参拝中は雨が降っていたが、八幡神社を訪れた時は、一時的に雨が上がった。この後天候が目まぐるしく変わることになる。 産土八幡神社鳥居 この神社は、集落の中の小さ…