民家

姫路市龍野町界隈

姫路城の周辺には、城下町の風情を残す町名が残っている。 小利木町、鷹匠町、農人町、小姓町、龍野町、鍵町、材木町・・・。 特に龍野町は、旧西国街道に面しており、かつては格子窓や虫籠窓を持った町屋が立ち並ぶ、古くからの城下町の味わいを残した町だ…

林田

姫路市の北西部に、林田という地域がある。昭和42年に姫路市に合併されるまで、林田町は独立した自治体だった。 ここは、江戸時代に林田藩建部家が領していた。石高は1万石で、小藩である。小藩ながら、林田藩建部家は、元和三年(1617年)から明治まで領地…

室津 前編

たつの市御津町室津。ここは、今となっては、鄙びた漁村に過ぎないが、かつては大変繁盛した港町だった。 北西に向けて湾口が開いた形の室津港は、中に入れば、外の海が荒れていても、室の中にいるかのように安全であった。 そのため、古代より、風待ちの港…

龍野街歩き 前編

龍野城の敷地の中に、たつの市立龍野歴史文化資料館がある。 龍野歴史文化資料館 資料館には、たつの市内の遺跡から発掘された史料や、脇坂家の遺物などが展示されている。 大体、どこの歴史資料館に行っても、展示物のパターンは決まっている。石器に始まっ…

永富家住宅 後編

主屋を見終わった後は、大蔵の中に展示してある永富家ゆかりの品々を観る。 永富家ゆかりの品を陳列する大蔵。 とにかく、龍野藩主脇坂家との関係を表す品々が多い。 脇坂家が龍野藩主となったのは、寛文十二年(1672年)に信州飯田から入封してからである。…

永富家住宅 前編

兵庫県たつの市揖保川町新在家にある、国指定重要文化財、永富家住宅。 国指定重要文化財、永富家住宅主屋。文政五年(1822年)の建築。 永富家は、この地域の大地主兼庄屋として、龍野藩の財政をたびたび助け、農家ではあるが、藩主からも一目置かれる存在…