蓮華寺の参拝を終え、スクーターで南下し、小豆島町西村にある道の駅、小豆島オリーブ公園に行った。
ところで、小豆島と言えばオリーブである。小豆島は日本で初めてオリーブの栽培に成功した地で、今では香川県の県花、県木にオリーブが指定されている。
小豆島では、至る所でオリーブを見ることが出来る。基本的に街路樹はオリーブである。
私は街路樹がオリーブであることに驚いたが、逆に小豆島の人が初めて島外に出ると、街路樹がオリーブでないことに驚くのではないか。
少しややこしいが、道の駅小豆島オリーブ公園に隣接して、株式会社オリーブ園が経営する観光農園小豆島オリーブ園がある。
株式会社オリーブ園は、大正6年にこの地で日本で初めて本格的なオリーブの栽培に成功した。
大正8年には、前身のシマムラオリーブ園をこの地に開園した。
昭和47年にシマムラオリーブ園は株式会社オリーブ園に名称を変更した。
昭和48年に同社は観光農園小豆島オリーブ園の営業を開始した。同社は小豆島オリーブ園でオリーブを栽培し、オリーブ加工場を操業、レストランや売店も経営している。
道の駅小豆島オリーブ公園は、小豆島オリーブ園の東に隣接して造られた。その間には両者を区別する境界はない。両方無料で見学できる公園である。
当ブログでも、両者を一体と見做して紹介する。
小豆島オリーブ園の売店の横には、平成元年までオリーブ油の製造に使われていたオリーブの実碾き臼と圧搾機が展示されている。
オリーブの果実は、果肉の部分に油が含まれている。
オリーブの実を碾き臼を使って磨り潰し、よく混ぜ合わせた上で圧搾機に入れて圧搾し、油を絞り出す。
オリーブ油は地中海料理には欠かせない。
平成元年以降は、新しい機械を使ってオリーブ油を製造できるようになった。
私は、小豆島オリーブ園のレストランで昼食をとった。レストランでは、内海湾を眺めながら食事を楽しむことが出来る。
湾の向こうには、四国が見える。
食事を終えて外に出た。レストランの横に、オリーブ園のゲートがある。
私は北に行くこのゲートは潜らずに、東のオリーブの丘の方に行った。
オリーブの丘の道沿いには、様々なオリーブが植えられている。オリーブと言っても、一種類だけではないようだ。
しばらく行くと、イサム・ノグチの遊具彫刻が並ぶ遊園地がある。
ここは一種の展望公園のようになっている。ここからのオリーブ園や内海湾の眺めもいいものである。
オリーブの樹々の向こうに見える内海湾は、まるで地中海の様だ。
しばらく進むと、オリーブの森という場所に入る。
オリーブの森の中に、日本最古のオリーブ原木というものがあった。
小豆島で最初にオリーブが導入されたのは、明治41年である。この最初のオリーブ原木から挿し木をして成長した二代目が、このオリーブ原木である。
私は毎日オリーブ油が入ったドレッシングをかけて野菜を食べている。
長い歴史の中で、オリーブが人類に与えてくれたものは極めて大きい。
私は退職したら、イタリア料理を勉強して毎日作ろうかと考えているが、その時にはオリーブ油にお世話になるだろう。
実は私の家にもオリーブの木がある。毎日その成長を楽しみにしているところである。