兵庫県立美術館

 人と防災未来センターに隣接して兵庫県立美術館が建っている。

兵庫県立美術館

 今の兵庫県立美術館の建物は、建築家安藤忠雄氏の設計で、平成13年に竣工し、平成14年に開館した。

 安藤忠雄氏の建築らしい、コンクリート打ちっぱなしとガラス張りを多様した建物である。

兵庫県立美術館の南側

 人と防災未来センター兵庫県立美術館が建つ一角は、HAT神戸と言って、震災後に神戸の副都心として整備された。

 兵庫県立美術館の南側の海沿いのエリアは、なぎさ公園として整備されている。

なぎさ公園

 なぎさ公園も安藤忠雄氏の設計で造られた。

 なぎさ公園は、灘区の摩耶埠頭から連なる運河に面している。海に面した開放的な空間で、ジョギング客やウォーキング客が気持ちよさそうに行き来していた。

 兵庫県立美術館となぎさ公園は、平成17年に建築業協会賞を受賞している。

なぎさ公園に面した運河

 兵庫県立美術館には、今まで妻と一緒に何度も訪れている。最も印象的だったのは、開館して間もなく開催されたゴッホ展だった。

 絵が好きな妻とは、兵庫県立美術館や西宮市の大谷美術館にはよく足を運んだ。これからも何度も訪れるだろう。

兵庫県立美術館中央

建物中央の螺旋階段

 私が訪れた日は、休館日であった。建物内部に入ることは出来なかった。

 次回の特別展の広告が華々しく掲げられていた。

次回特別展「恐竜図鑑」

 兵庫県立美術館は、兵庫県出身の洋画家の小磯良平や金山平三の作品や、神戸に住んだ日本画家の村上華岳の作品などを所蔵している。常設展でそれらの作品を鑑賞することができる。

 それ以外でも、兵庫県が一般から作品を公募して優等作品を展示する兵庫県展や、兵庫県内の各大学の美術課程の卒業制作展などが開かれており、兵庫県の美術に関する展示の中核を担っている。

兵庫県立美術館の北側

 安藤忠雄氏の建築も、抜きんでた存在感を示している。

 100年後もここに建ち続けているであろう建物だ。21世紀前半の神戸を代表する歴史的建造物として、いずれ評価される時が来るだろう。