車の次は、カメラについて書く。
史跡巡りをしながら、写真を撮り、写真をブログに載せる。そのために使うカメラには、どんなものが向いているか。
私が選んだのは、SONYのコンパクトデジタルカメラ、RX-100だ。
このカメラのどこが気に入ったのか。
まず、旅カメラに求められるのは、機動性だ。私は、フィルムカメラの一眼レフを持っているが、何しろ大きくて重たい。携帯しながら歩くと、それだけで体力を消耗する。コンパクトで、なおかつ所有欲を満たし、画質もいいものを求めると、高級コンデジ、ということになる。
そこで、RICHOのGRⅢや、フジフイルムのXF10などが候補に挙がった。
ちなみに、フィルムカメラは、写真をブログに載せることを考えると、写真のデジタル化という手間が増えるので、候補から外さざるを得ない。
今のデジタルカメラは、かつてのフィルムカメラを性能的には凌駕したが、一つだけ気に入らないところがある。それは、モデルサイクルが短い、ということである。
私は、古くから受け継がれてきたものや、古くから続いているものが好きである。デジタルカメラの性能の向上は、日進月歩で、2年もすれば、モデルチェンジとなり、古い機種は顧みられなくなる。デジカメの世界に「名機」と呼ばれる伝説のモデルが存在しないのは、仕方がないのかも知れないが、物足りなさを感じる。
しかし、SONYのRX-100シリーズは、そんな中で異色の存在である。RX-100の初代は、2012年に登場した。その後、モデルチェンジを重ね、今や6代目が売られている。普通、モデルチェンジをすれば、前モデルは販売停止となる。
だがRX-100シリーズは、初代から6代目まで、歴代全モデルが新品で今も売られている。その代わり、古いモデルは値段を下げられている。
もちろん、モデルチェンジするたびに、機能は向上しているが、RX-100は、1インチサイズのセンサーと2020万画素という画質に関する基本性能は初代から変わっていない。デザインも、初代と最新機種は見分けがつかない。
何より、F1.8の、カールツァイスの明るいレンズがもたらす切れのいい描写が素晴らしい。操作系も分かり易く、手ごたえがあって、触っていて気持ちいい。
値段も36,000円ほどで性能の割に安い。というわけで理屈をこねたが、私はこのカメラを旅カメラとして選んだ。バッテリーの持ちもいいらしい。
スイスポとこのカメラで、どこまで行けるかな。