これから私は、主に史跡巡りのことをブログに書いていきたい。
日本という歴史ある国には、数多くの史跡がある。
古墳あり、城郭あり、神社あり、仏閣あり、洋館あり、古戦場あり、日本全国には数えきれない程の史跡がある。
史跡巡りに欠かせないのは、まずは車。そしてカメラ。ガイドブック。ああ、一番大事なのは、健康な体か。
その中で、最初に私の史跡巡りにつきあう相棒である愛車を紹介する。
車は、ZC33S、スズキ・スイフトスポーツ(6AT)だ。
ZC33Sは、平成29年9月にデビューした。当時、私は兵庫県揖保郡太子町のスズキでこの車を試乗した。6MT車だった。これが衝撃だった。道路に出て20メートルで、「これ、買う」と思い、2~3キロメートル乗って、「一生こいつでいい」と思った。その時の私の頭の中に浮かんだスイフトスポーツのキャッチフレーズは、「生まれた時から自動車の古典」というものだ。
リニアな加速感。かっちりした車体剛性。切ればスッと鼻先が内側を向くハンドリング。何より軽くてコンパクト。デザインも巨大なラジエーターグリルが開いて、ただのコンパクトカーではないぞと主張する。
私は、かつてR32スカイラインのNAに乗っていた。「たったの」155馬力しかなかったが、高回転まで回せば、RB20DE型直列6気筒エンジンのレーシーな音が車内に鳴り響き、4輪マルチリンクサスペンションは地面に吸い付くかのようなハンドリングを実現していた。低回転ではトルクの細さに泣いたが、高回転を維持できれば、なかなかの速さを見せてくれた。
その後、R34ターボ、V35クーペ、V37の2000ターボ、RX-8などを試乗したが、あのR32を超える楽しさの予感は感じなかった。車の面白さは決してパワーだけではないことが分かった。
ZC33Sは、試乗して「あのR32を超えているのでは」と思わせるダイレクト感を味わわせてくれた。
そして私は、平成31年3月にスイスポを買った。買ったのは、家庭の事情で6AT車。6ATだが、2,3速はロックアップ機構がつく。ワインディングで使うのは、ほぼ2,3速である。また、1~3速は、MT車よりもローギアードで、加速重視のギア比だ。アクセル踏みっぱなしで、手元のパドルシフトでシフトチェンジできるので、並みの腕の人なら、MT車よりも速く走れるだろう。車を自分が動かしているという感触はMT車には劣るが、ファミリーカーとして使うことを考えれば、今の私にはベストな選択肢だ。普段は、並みのコンパクトカー、ワインディングでパドルシフトを使いながら本気を出せば、獰猛な姿に豹変。
FRのような、後ろから押される感触はないが、前がグリップしながら引っ張って、コーナーを内へ内へ入っていく感触も悪くない。ヘアピンカーブの途中でアクセルを踏むと、アンダーステアが出ると思いきや、しっかりグリップして曲がっていく。前輪の喰いつきに後輪がついていけず、FFなのに後輪から滑り出す。滑っても、FRのようにスピンモードに入らずに、すぐにグリップを取り戻し、安定して曲がっていく。これも、コンチネンタルスポーツ5の性能なのかも知れない。
ともあれ、コンパクトで軽量、加速もよく、狭い峠道では水すましのように走るZC33Sスイフトスポーツは、私にとって「生まれた時から自動車の古典」だ。
こいつと、日本中の史跡を巡るのが夢である。