2022-05-01から1ヶ月間の記事一覧

安田の大杉 亀井山蔵六寺

波々伯部神社の参拝を終えて国道372号線を東進した。 道は途中で、京都府方面へ行くルートと、大阪府能勢町方面に行くルートに分岐する。 その分岐点にある安田の大杉を訪れた。この大杉は、兵庫県指定文化財である。地名で言えば、兵庫県丹波篠山市安田にな…

波々伯部神社

旧西光寺の仏像の拝観を終えて、次なる目的地の波々伯部(ほうかべ)神社に向かった。丹波篠山市宮ノ前にある。 それにしても波々伯部とは変わった名である。私の知っている人に、波々伯部姓の方がおられた。 その方は、「電話で『ほうかべです』と言うと、…

旧薬王山西光寺の仏像

磯宮八幡神社から東に行き、兵庫県丹波篠山市畑市に赴いた。 この集落の中央に収蔵庫があり、そこに国指定重要文化財の薬師如来坐像を始めとする五体の仏像が安置されている。 畑市の収蔵庫 行基菩薩は、天平年間に、聖武天皇の詔勅を奉じて、西日本各地に寺…

丹波篠山市 磯宮八幡神社

4月24日に丹波の旅をした。丹波篠山市の東半分を巡る旅である。 丹波の旅は、いつも雨の中だが、この日も降雨の中を歩いた。 最初に訪れたのが、兵庫県丹波篠山市日置にある磯宮(いそのみや)八幡神社である。 磯宮八幡神社南側の鳥居 磯宮八幡神社は、承…

鏡野郷土博物館 竹田遺跡

ペスタロッチ館の中には、鏡野町内の遺跡や古墳から出土した遺物や、郷土が生んだ自由民権運動家中島衛に関する資料を展示する鏡野郷土博物館がある。 鏡野郷土博物館 鏡野町には、竹田遺跡や恩原遺跡、赤峪(あかざこ)古墳などの遺跡、古墳がある。 ここに…

片岡鐵兵文学記念室 

一宮八幡神社の参拝を終えて北上し、岡山県苫田郡鏡野町竹田にあるペスタロッチ館(鏡野町総合文化施設)に赴いた。 ペスタロッチ館 ペスタロッチ(1746~1827年)はスイスの教育者で、貧民の子や孤児にも平等に教育の機会を与え、生徒の自主的学習意欲を伸…

境神社 一宮八幡神社

今日は古くからの獅子舞を伝承する二つの神社を紹介する。 一つ目は、竹内流古武道発祥の地から北に行った岡山県久米郡美咲町境にある境神社である。 境神社 神門 境神社の祭神は、素戔嗚尊である。 社前には、境神社の大スギと呼ばれる巨木がある。 境神社…

石井宗謙誕生の地 竹内流古武道発祥の地

幻住寺の参拝を終えて、車を駆って南下し、岡山県真庭市旦土(たんど)にある国玉神社を訪れた。 ここには、旦土が生んだ江戸時代後期の蘭科医石井宗謙誕生の地の碑がある。 国玉神社 石井宗謙生誕の地の看板 寛政八年(1796年)に旦土村で生まれた石井宗謙…

夢中山幻住寺

萩丸城跡を散策した後、山中の道を東に走り、岡山県久米郡美咲町北にある曹洞宗の寺院、夢中山幻住寺を訪れた。 幻住寺 幻住寺の創建は、大同四年(809年)だという。その頃には、まだ日本には曹洞宗はなかったので、この寺は別の宗派の寺だったことだろう。…

萩丸城跡 

岡山県久米美咲町北にある岡山県総合畜産センターの東側に、センターの娯楽施設の「まきばの館」がある。 まきばの館 まきばの館案内図 まきばの館には、レストランや土産物屋、アスレチック広場、ドッグラン、ラベンダー広場などがあり、休日の家族連れで賑…

津山市 岩屋城跡 後編

本丸跡から二の丸跡に向かう。二の丸は、本丸の東側に位置する重要な防御機構であった。 本丸跡と二の丸跡の間には、堀切がある。 堀切 堀切は尾根を分断するために人工的に掘られた空堀で、尾根沿いに攻めてくる敵軍を足止めするための山城の防御機構の一つ…

津山市 岩屋城跡 中編

山王神社の参拝を済ませて、更に登り続けると、大手門跡が現れる。 大手門跡 ここが城の正面である。大手門跡を過ぎると水門跡がある。 水門跡 水門跡を過ぎて更に進むと、水神宮がある。 水神宮拝殿と龍神大杉 水神宮拝殿 水神宮は、龍神池の池中に祀られて…

津山市 岩屋城跡 前編

三成古墳から西に向かい、岡山県津山市中北上に聳える岩屋山(標高約483メートル)の山上にある岩屋城跡に向かった。 岩屋川沿いに細い道を北上すると、谷間に登山者用の駐車場がある。そこに車をとめ、歩き始めた。 岩屋城跡の図 岩屋城は、嘉吉元年(1441…

三成古墳

道の駅久米の里から西に走り、岡山県津山市中北下にある国指定史跡・三成(みつなり)古墳を訪れた。 三成古墳は、中北下の集落にある真言宗寺院・密厳寺の墓地の奥にある、小高い山の頂付近に築かれた前方後方墳である。二つの方墳がつながった形をしている…

久米廃寺

桜が散り始めた4月10日に美作の旅をした。 最初に訪れたのは、岡山県津山市宮尾にある久米廃寺である。 スイフトスポーツを道の駅久米の里に駐車して、西に歩く。久米廃寺の跡は、道の駅久米の里の西側の、中国縦貫自動車道の高架下にある。 久米廃寺 久米…

洲本市 厳島神社

寺町の寺院巡りを終えて、洲本市本町4丁目にある厳島神社に参詣することにした。 この神社は、地元では淡路島弁財天とも呼ばれている。 祭神は安芸の宮島の厳島神社と同じ市杵島姫(いちきしまひめ)命である。 市杵島姫命は神仏習合の過程で、いつしかイン…

洲本市 専称寺 江国寺

遍照院から道を挟んで南側にあるのが、浄土宗の寺院、心念山専称寺である。 地名で言うと、洲本市本町8丁目になる。 専称寺山門 この寺には、庚午事変(稲田騒動)に関わって刑死、獄死した徳島藩士22名を追悼した庚午志士之碑がある。 慶応三年(1867年)…

洲本市 千福寺 遍照院

旧鐘淵紡績洲本工場跡地から、洲本市内の寺町というエリアに行く。 寺町 江戸時代初頭、徳島藩は、淡路の政庁を由良湊に置いていたが、由良が地理的に不便であったため、寛永八年(1631年)に政庁を洲本に移した。これに伴い、武家や町人だけでなく寺も洲本…

旧鐘淵紡績洲本工場跡

兵庫県洲本市塩屋1丁目に、赤煉瓦の建物が多く建っている。 明治42年(1909年)にこの地に誘致された鐘淵(かねがぶち)紡績株式会社(現カネボウ)の洲本工場跡地である。 赤煉瓦の町と言えば、舞鶴や横浜や函館が有名だが、実は洲本も赤煉瓦の町なのであ…

炬口城跡

炬口(たけのくち)八幡神社の裏の万歳山上にあるのが、炬口城跡である。 炬口城は、永正二年(1505年)に安宅(あたぎ)監物秀興が築城したと伝わっている。安宅氏は、地元の国人である。 万歳山 この城跡への登り口は、万歳山の東側にある事代主神社の北側…