2022-02-01から1ヶ月間の記事一覧

淡路市 岩上神社 後編 

岩神寺の参拝を終え、岩上神社の社殿に向かう。 岩上神社は、岩神寺のある平地から更に急な石段を登った先にある。 岩上神社社殿への石段 石段を登りきると、目の前に幅広の拝殿が現れる。 拝殿 拝殿は、桁行五間、梁間三間の広さで、内部は吹き抜けになって…

淡路市 岩上神社 前編

1月22日に久々に淡路を訪れた。 最初に訪れたのは、兵庫県淡路市木曽下にある真言宗の寺院、恵日寺である。 恵日寺 この寺院は、江戸時代初期に造られた池泉式庭園を有している。 古くはないが、横長の堂々とした本堂を持つ寺院である。本堂前には、蘇鉄が…

神戸市 関帝廟 徳照寺

花隈城跡から北西に歩き、神戸市中央区中山手通7丁目にある関帝廟に詣でた。 関帝廟 山門 関帝廟は、「三国志演義」に出てくる英雄・関羽を神様として祀る寺院である。関羽は、劉備の腹心として活躍した武将で、「演義」では義侠心に富んだ豪傑として描かれ…

兵庫県公館 花隈城跡

南京町から北上し、JRの高架を潜り、坂道を登る。 神戸市中央区下山手通4丁目にある兵庫県公館を訪れた。 兵庫県公館 兵庫県公館門扉 門衛所 兵庫県公館は、明治35年(1902年)に第4代兵庫県庁舎として建設された。 設計者は、東京音楽学校(現東京芸術大…

南京町

海岸ビルヂングの見学を終えて、神戸市中央区元町通、栄町通にまたがる中華街、南京町に行った。 因みに、南京町という地名はない。あくまで通称である。 南京町の西端にある西安門から町に入った。 西安門 1868年1月1日に、欧米五ヶ国との条約に基づいて…

海岸ビルヂング

メリケンパークの見学を終えて、北に向かって歩き始めた。次なる目的地は、神戸市中央区海岸通3丁目にある、神戸華僑歴史博物館と海岸ビルヂングである。 神戸中華総商会ビルと海岸ビルヂング 神戸華僑歴史博物館は、神戸中華総商会ビルの2階にある。 神戸…

神戸海洋博物館 その6

昭和12年に、川崎造船所から独立した川崎航空機工業は、昭和24年から自動二輪車のエンジン開発を始め、昭和27年に初の量産二輪車用エンジンKE-1の製造販売を始めた。 これが、川崎航空機工業が自動二輪車事業に参入した始まりである。 カワサキワールドには…

神戸海洋博物館 その5

カワサキワールドの見学を続ける。 日本は、昭和20年の終戦後、連合国軍に占領され、昭和27年4月28日のサンフランシスコ平和条約発効まで主権が制限されていた。 占領下の日本では、GHQの指示により、軍事転用可能な飛行機や潜水艦などの製造が禁止されてい…

神戸海洋博物館 その4

神戸海洋博物館の中には、神戸市中央区に本社を置く川崎重工業の企業博物館であるカワサキワールドがある。 ここでは、川崎重工業が製造した製品がパネルや模型、更には製品の実物などで紹介され、戦後川崎重工業が販売した二輪車の実車が展示されている。 …

神戸海洋博物館 その3

神戸の海岸線は、北風を防ぐ六甲山や、西風と明石海峡の早い潮流を防ぐ和田岬に守られ、水深が深く、干満の差が少ない事から、良港としての条件を持っている。 今の神戸港の直接の祖先と言ってよいのが、天平年間(729~749年)に僧行基が築いた大輪田泊(お…

神戸海洋博物館 その2

帆船模型の展示コーナーを抜けると、今度は近代の船舶の模型が展示されているコーナーがある。 その中でも特に精巧に作られているのは、昭和4年に竣工した日本の豪華客船浅間丸の模型である。 浅間丸の模型 この船は、船内装飾に英国クラシック様式を採用し…

神戸海洋博物館 その1

メリケンパーク内にある神戸海洋博物館は、昭和62年に開館した。 神戸港の歴史や、海、船、港に関する資料を展示している。 神戸海洋博物館 帆船の白い帆をイメージした、白色の鉄骨で出来た屋上構造物が特徴的である。 神戸海洋博物館には、神戸港と共に歩…

メリケンパーク 後編

昭和62年に完成したメリケンパークは、平成7年1月17日に発生した阪神淡路大震災で大きな打撃を受けた。 メリケンパークの東側は、元々メリケン波止場だったが、震災で元メリケン波止場の岸壁は海に傾き、陸地のコンクリート舗装が陥没するなどした。 この…

メリケンパーク 中編

私がメリケンパークを訪れた昨年12月26日には、幸いにも日本丸が神戸港を訪問しており、中突堤に停泊していた。 日本丸 日本丸の船首像 日本丸のキャビン 日本丸の船尾 この船は、昭和59年に竣工した二代目の日本丸である。日本丸は、独立行政法人海技教育機…

メリケンパーク 前編

安政五年(1858年)に締結された日米修好通商条約から、今に至る日米関係は始まった。 日本は幕末にアメリカ以外のヨーロッパ各国とも条約を結んだ。それらの条約に基づいて、慶応三年(1868年)に神戸港が開港した。 神戸市中央区海岸通にある神戸メリケン…

神戸元町 後編

元町商店街を更に東に歩いていく。 元町通5丁目にある、はた珈琲店は、自家焙煎にこだわる老舗喫茶店である。 はた珈琲店 店頭のヨーロッパ産の磁器 ここは、「港町ブレンド」や「メリケンブレンド」、「敦盛ブレンド」など、神戸を彷彿させる名前のブレン…

神戸元町 前編

湊川神社の参拝を終え、東に向かって歩き始めた。 しばらく東に歩くと、神戸を代表する商店街、元町商店街の入口がある。 その手前に、西元町きらら広場という広場があり、兵庫県里程元標という標柱が建っている。地名で言えば、神戸市中央区相生町1丁目に…

湊川神社 後編

いよいよ湊川神社の社殿に参拝する。 湊川神社は、昭和20年の神戸大空襲により、創建以来の社殿が焼失した。 昭和27年10月24日に復興新築されたのが今の社殿である。 拝殿 建物は鉄筋コンクリート製で、銅板葺の屋根を持つ。鉄筋コンクリート製の寺社を見る…

湊川神社 中編

維新の大業が成った明治元年(1868年)、明治天皇は、大楠公及び一族を奉祀する社を創建するよう御沙汰書を下した。 明治5年5月24日、社名を「湊川神社」として鎮座祭が執り行われ、翌25日に楠公祭が斎行されて、大楠公墓所のあるこの地に湊川神社が創建さ…

湊川神社 前編

まだオミクロン株が猛威を振るい始める前の昨年12月26日に、神戸の史跡巡りを行った。 最初に訪れたのは、神戸市中央区多聞通3丁目に鎮座する湊川神社である。 ここは、神戸市内では生田神社に次ぐ初詣客数を誇っており、神戸市を代表する神社の一つである…