2021-03-01から1ヶ月間の記事一覧

北淡震災記念公園 中編

阪神・淡路大震災では、淡路島北西部において、野島断層が長さ約10キロメートルに渡ってずれた。 最大で約1.2メートルの上下の段差と約2メートルの横ずれが生じた。 野島断層の地面のずれが最も明瞭に現れたのは、淡路市(旧北淡町)小倉地区であった。 小…

北淡震災記念公園 前編

貴船神社遺跡から県道を南下する。 車で走って気づいたのは、播磨灘を見下ろす道沿いに、洒落たレストランやカフェが多数あることである。 この前新聞記事で読んだが、平成26年に明石海峡大橋の通行料金が下がったことで、多くの人が淡路島を訪れるようにな…

貴船神社遺跡

本日、昨年末以来となる淡路の史跡巡りを行った。 神戸淡路鳴門自動車道の淡路インターで下りて最初の交差点の南西角は、小高い丘になっている。丘の上は淡路SAで、観覧車が建っている。 実はこの丘周辺は、旧石器時代のナイフ形石器が発掘された、まるやま…

ZC33S スイフトスポーツ 二年経過

ZC33Sスイフトスポーツを平成31年3月に購入してから2年経過した。 先日法定点検を受けたが、快調そのものである。走行距離も28,000キロメートルを超えた。 しかし、2年の間にバンパーやホイールを擦ったり、車内のシートにものをこぼしたりということがあ…

林原美術館

岡山市を訪れて、その前を通るたびに気になっていた建物がある。岡山城西手櫓のすぐ脇にある、「禁酒会館」という名の古い建物がそれである。 地名で言うと、岡山市北区丸の内1丁目にある。 禁酒会館 一体この建物は何なのだと思っていたが、調べてみると、…

岡山城 その4

今日は、岡山城の外周を紹介する。 岡山城の南側に、モダンな外観の岡山県立図書館がある。 岡山県立図書館 今岡山県立図書館の建つ場所は、かつては岡山城二の丸の一隅で、榎馬場と呼ばれる広場であった。ここで藩士の乗馬の練習などが為されたのであろう。…

岡山城 その3

中の段から不明門(あかずのもん)を通って、天守の建つ本段に向かう。 不明門 不明門は、表書院のある中の段と天守のある本段を結ぶ出入口だが、普段は閉まっていたそうだ。なので、不明門と言うらしい。 不明門は、明治に入ってから解体されてしまったが、…

岡山城 その2

岡山城の本丸は、本段と中の段で構成されている。天守が建っている最も高い場所が本段で、そこから一段低い場所が中の段である。 中の段には、岡山藩の政務が行われていた表書院があった。 表書院の復元模型 明治2年の版籍奉還により、岡山藩は消滅し、岡山…

岡山城 その1

岡山市のシンボルである岡山城。 日本城郭協会が、日本100名城というものを定めているが、私は今までの史跡巡りで、その内赤穂城、姫路城、明石城、津山城を訪れている。 岡山城は、私が訪れた5つ目の日本100名城に選定されたお城になる。 岡山城の天守は、…

岡山後楽園 その5

後楽園の中心に、高さ6メートルの築山がある。唯心山である。 唯心山 唯心山は、池田綱政の子、池田継政が築かせたものである。ということは、後楽園が出来た時には、この山はまだなかったということになる。 唯心山に登ると、広大な園内を一望することが出…

岡山後楽園 その4

寒翠細響軒から東に歩くと、幕末から明治にかけて築かれた建物、五十三次腰掛茶屋がある。 五十三次腰掛茶屋 この建物にかつて「東海道五十三次」を描いた扁額が掲げられていたことから、この名が付いたという。 竹でできた連子窓を通して、沢の池、唯心山、…

岡山後楽園 その3

延養亭と栄唱の間の南側には、花葉の池がある。園内の曲水がこの池に流れ込んでいる。 花葉の池 私が花葉の池を眺めていると、柔らかな風が吹いて、池面にさざ波が立った。日本の庭は、こんなささやかな変化を楽しむためにあるのではないか。毎日庭に出ても…

岡山後楽園 その2

岡山後楽園は、苔ではなく芝生を大量に使った日本で初めての庭園である。 後楽園の作られた場所は、元々旭川の中洲であり、地盤は砂質で、湿度が不足していた。 そのため苔が自生せず、代わりに日本に広く自生している野芝を使うことになった。 日本の芝は、…

岡山後楽園 その1

岡山市北区後楽園にある岡山藩が築いた庭園、後楽園は、国指定特別名勝であり、水戸の偕楽園、金沢の兼六園と並んで日本三名園に数えられている。 岡山後楽園入口 岡山後楽園の入り口前には、岡山県立博物館があるが、改修工事中で、令和4年まで開館せぬよ…

夢二郷土美術館

東山墓地から岡山の市街地に入っていく。 岡山市中区浜2丁目にある夢二郷土美術館を訪れた。 夢二郷土美術館 夢二郷土美術館は、岡山が生んだ詩画人・竹久夢二の作品を収蔵展示する美術館である。 竹久夢二は、明治17年(1884年)に岡山県邑久郡邑久町で生…

岡山市 東山墓地 後編

地味な墓巡りの記事が続いているが、今回が最終回である。 野村尚赫の墓の東側に、明治期の岡山の国立銀行、第二十二国立銀行の頭取だった村上長毅(ちょうぎ)の墓がある。 村上家の墓所 村上長毅の墓 この人物の事績は、あまりよく知らないが、金融を通し…

岡山市 東山墓地 中編

大西祝の墓から東側は、ちょっとした高台になっている。 その高台の上にあるのが、池田長発(ながおき)の墓である。 池田長発墓 池田長発墓誌 池田長発は、天保八年(1837年)に幕府直参旗本家の池田長休の四男として江戸にて出生した。 長発は、備中国井原…

岡山市 東山墓地 前編

コロナ特措法に基づく兵庫県の緊急事態宣言が明けたので、久々に史跡巡りに出かけた。 今日は岡山市最大の墓地である東山墓地に眠る3名の人物の墓を紹介する。 東山墓地 東山墓地は、岡山市街の東にある平井山の上に広がる。地名で言えば、岡山市中区平井1…

湊川隧道

神戸市を代表する河川である現在の新湊川は、六甲山系の再度山麓から発した天王谷川と石井川が合流する菊水橋付近を始まりとし、そこから南西に流れ、会下山(えげやま)下の新湊川トンネルを通って神戸市長田区に至り、苅藻川に合流して大阪湾に流れている…

柳原蛭子神社 福海寺

能福寺から北西に向かって歩き、阪神高速道の高架を潜り、その先にある神戸市兵庫区西柳原町にある柳原蛭子神社を訪れた。 柳原蛭子神社 柳原蛭子神社は、地元では「柳原のえべっさん」と呼ばれている。えびす神は、七福神の一柱で、釣竿を持ち鯛を抱えた姿…