2020-04-01から1ヶ月間の記事一覧

民主主義

昨年私が読んだ本の中で、最も感銘を受けた本は、角川文庫の「民主主義」である。この本は、文部省が中学高校用の教科書として、昭和23~24年にかけて上下2冊を出版したものを、合冊して文庫化したものである。中学高校用の教科書であるため、理解しやすさ…

エレファントカシマシ

当ブログ令和元年10月12日の「ビートルズ」の記事で書いたように、私は古い洋楽ロックが好きで、暇さえあれば音楽を聴いている。 しかし世界的にギター主体のロックはもう下火で、2010年代になってからは大物のロックバンドのデビューも僅かである。 若いこ…

復活の日

大学時代にSF作家になりたいと思ったことがある。 三島由紀夫に、SF小説の姿を借りた「美しい星」という小説がある。自分たちが宇宙人だという思い込みを抱いた家族が、核戦争で滅亡しそうな人類を救おうと奔走する様を描いた小説である。もし普通の人間が、…

「大漢和辞典」

4月12日の「鷗外全集」の記事で、「大漢和辞典」についても触れた。 私が岩波書店版第三次「鷗外全集」第二刷を、北九州市八幡北区の古書店今井書店にネット注文して購入したのが、平成20年11月のことである。 さて「鷗外全集」を読み始めたが、あまりにも…

「鷗外全集」

新型コロナウイルスの影響で史跡巡りを自粛しているので、記事は史跡の紹介からしばらく離れる。 しばらく、マニアックな記事が続くかも知れない。多くの人に読んでもらうことなど最初から期待していない私の独り言のようなものなのだが、読んで参考にする方…

美咲町 本経寺

新型コロナウイルス対策のために発出された緊急事態宣言のため、史跡巡りは自粛中である。 宣言前に訪問した史跡は、今回紹介する本経寺で最後である。今日以降は、史跡の紹介は暫く休むことになる。 柵原鉱山資料館から西に行ってすぐの場所にあるのが、顕…

柵原鉱山資料館 後編

柵原鉱山資料館の地下1階には、在りし日の鉱山の作業を人形と機械で再現したコーナーなどがある。 地下1階には、エレベーターで下りていくが、坑道に下りるエレベーターをイメージした意匠が施されている。 坑道のエレベーターをイメージしたもの このエレ…

柵原鉱山資料館 前編

岡山県久米郡美咲町吉ヶ原の柵原ふれあい鉱山公園内にある柵原鉱山資料館には、大正時代から昭和時代にかけて最盛期を迎えた柵原鉱山に関する資料を展示している。 柵原鉱山資料館 慶長年間に、津山藩主森忠政が、津山城を築城するための石材を集めていた際…

片上鉄道

新型コロナウイルス対策のため、4月7日に政府から緊急事態宣言が出された。私が住む兵庫県も、対象地域となっている。 政府の緊急事態宣言を受けて、兵庫県は、県民に不要不急の外出の自粛を要請している。私の史跡巡りなど、不要不急な外出の最たるものな…

月の輪古墳 楯之舎塾跡

周匝城跡から北東に行った岡山県久米郡美咲町飯岡(ゆうか)にある大平山は、標高約314メートルの山である。 この山の山頂に、5世紀前半に築造された月の輪古墳がある。 大平山 大平山山頂近くまでは、舗装路が続いている。月の輪古墳の手前まで、自動車で…

周匝城跡

岡山県赤磐市周匝(すさい)にある山城の遺構が、周匝城跡である。 周匝城は、茶臼山城とその奥の大仙山城の2つの連続した山城の総称である。 茶臼山城 茶臼山城を築城したのは、浦上宗景の家臣だった笹部勘次郎だとされている。勘次郎は、天文二年(1533年…

杉原紙

私たちが普段何気なく使っている紙。 この紙を日本人はいつから使い始めていたのだろう。 今はオンラインでつながったパソコンやスマートフォンがあるので、紙がなくても文字を用いて情報を伝達することが可能であるが、そのようなものがない時代には、紙が…